スペシャル対談④|Google Workspace とMicrosoft 365 結局どっちがオススメですか?実は比較対象ではなかった!?


大人気 Youtuber にっしー氏×Google 認定のエバンジェリスト丹羽の本音対談が実現!Google Workspace を二人が語り尽くす!

牛乳屋2代目社長でありながら Google Workspace のYouTube動画数日本一のcooker8のG神こと西原 亮さんと、当社吉積情報所属 でGoogle 社から認定を受ける国内でも稀有な Google Workspace 専門の変革エキスパートエンジニアの丹羽 国彦のスペシャル対談第一弾の様子を掲載。

画面向かって左

丹羽 国彦(Yoshidumi)

丹羽 国彦(Yoshidumi)

Google Workspace Authorized Trainner |吉積情報

当Yoshidumi(吉積情報)の Google Workspace の最高技術責任者・業務変革のスペシャリスト。国内でも僅かなGoogle から正式に認定を受ける国内有数の Google Workspace に特化した Authorized Trainner として大規模な企業への導入や他パートナーへの支援を行っている。

画面向かって右

西原 亮(cooker8 G神)

西原 亮(cooker8  G神)

Youtuber|明治クッカー 代表

慶應義塾大学卒業後、コンサルティング会社へ務めるも、父の家業であった牛乳屋さんを引き継いで現職は株式会社明治クッカーの2代目社長。
GoogleWorkspaceをメインに、前職のコンサルティング会社の知見を元に明日から使えるビジネスの情報を伝えるYoutubeチャンネル cooker 8(クッカーエイト)を運営する「G神」。
https://www.youtube.com/c/cooker8/featured

Google と Microsoft の機能比較の検討はまったく意味がない

西原(cooker8)

西原(cooker8)

今回は Google Workspace と Microsoft 365 の企業導入の比較をしていきたいと思います。

Windows から入り「Microsoft の Word、 Excel、 PowerPoint も手放せません」みたいな世界から、 Google Workspace が入ってくると、どうせ使うならExcelじゃなくて、スプレッドシートを使ってもらいたいと思うんです。

丹羽さんは色んな企業さんに Google Workspace を導入された経験があると思いますが、比較対象に一番出てくるのって、やっぱり Microsoft なんでしょうか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

そうですね。グローバルのグループウェアというと、ほぼ Microsoft 365 と Google Workspace の2強になるのかなと思います。

購買部みたいなところがある中堅〜大企業さんだと、必ずこの2社のサービスが100%入ってくる感じですよね。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

なるほど。そんな中で Google Workspaceの観点でお話されると思いますが、強みがそれぞれある中で、丹羽さんはどんな話をされてるんですか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

まず、機能比較は全く無意味だっていう話を最初にしていますね。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

え、そうなんですか?機能比較しない?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

お客さんからすると、Microsoft 365 と Google Workspace って、カローラとカローラフィルダー?くらいの同系の誤差レベルに見えてしまうんですけど、私からすると、コンセプトが「自転車」と「トラック」ぐらい違うんです。

ソフトウェアを作ってきた Microsoft さんと、インターネットでしかできない世界を実現しようとしている Google はアプローチが全く違っていて、もちろんどっちにもいいところがあるんです。

私個人の見解ですが、 Microsoft さんの目指してるところは、現在あるWindowsを中心としたITインフラの強化で、今あるものをより機能追加・スペックアップさせるっていう感じだと思ってます。

Microsoft さんが Windows を作り Active Directory で管理して、 Exchange Server を使っているみたいな、こういう Microsoft さんの世界観は私も全然は否定はしないのですよね。そればかりか実際に大企業の求めているものをしっかり提供されているとも思います。そこにリスペクトはあります。

現在のExcel 、 Word 、 PowerPoint といういわばリッチでド定番のオフィススイートに特段の不満がないのであれば、さらにクラウドになりますよ、こういった機能連携しますよ、みたいなことを多くの既存ユーザーに彼らは約束していると思うんですね。

でも Google はそうではなく、これまでの Microsoft ・Windows が当たり前のように提案してきたITの働き方について、それとは別の(最新のクラウドに最適化された)働き方もあるじゃないか?というオルタナティブな提案だと思うんですね。

これまでの働き方、ITにおける働き方の流儀をドラスティックに変換させるのが Google なので、お客さまが「今の環境を変化したいですか?したくないですか?」という2択でしかないかなと思います。

変化をしたい方をご支援するのが我々なのかな、と思っています。

変化を起こしましょう、というのが実は Google Workspace の本質で、逆に導入したいのに変化をなくしたいという企業さんがいらっしゃったら、そもそも入れ方が間違っているので、Microsoft 365 の方が全然良いし、混乱もないですよね。

従来のITの働き方で「やめてもいい」ものは沢山ある

西原(cooker8)

西原(cooker8)

皆さん不満を持たない、もあるんですが、そもそも今のあり方に課題感を感じない、というのもあるじゃないですか。

慣れていることから離れる方がストレスもかかりますし、そこにどうやって食い込んでるのかというところは、シンプルに気になります。

実際に Google Workspace を利用する時に、カルチャーを落とした後、どうやって使っていくかっていうところは結構がっつりやるんですか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

多少なりともトレーニングは絶対に必要ですよね。マニュアルを展開して、あとはよろしく、っていうのは「考え方を変えれない」ので難しいと思っています。

細かい機能理解は些細なことで、それよりも彼らの従来の「パソコンはこう使って仕事をする」という見方を変えてもらう機会がとても重要なんです。

そもそも、もう分類せず検索でいい、フォルダーも作らなくてもいい、ドキュメントはどんどん公開してみんなでドキュメント内でコミュニケーションして無駄なファイル管理をやめよう、といった、Google のコンセプト・カルチャー・アプローチをきちんとお伝えすることを、とても大事にしています。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

なるほど、例えば誰か一人がExcelの従来のやり方へ進むと、みんな引きずられていく、みたいなことはありませんか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

みんなが同じ使い方をするということは、とても大事ですよね。

100%の関数を作れなくても良いから、みんなが共有できて、入力できているっていう世界の方が、はるかにチーム生産性は高いというのが Google Workspace が持っているパフォーマンスですよね。

とはいえ、もちろん今はクライアントアプリを上手に使えば併用もバランスよくできますから、極端にする必要も少ないですよね。

無理に1つのツールで全部まとめようとする必要もない。バランス感覚が大事

西原(cooker8)

西原(cooker8)

なるほど。とはいえ、Office は Microsoft を使っていて、 根幹は Google Workspace でやっていますっていう二重使いみたいな企業さんは多いんですか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

実際はほとんどそうですね。現時点では。

別に Microsoft Office を撲滅する運動でもないので、普通に開いたりするのに Adobe ソフトのようなものを持っていっていただいて構わないんですが、それを全ての根幹のコラボレーションツールにするべきなのか、という問いを企業さんに問いかけている感じです。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

全部が全部、というわけではなくコミュニケーションの根幹は Google Workspace ということですよね。

Microsoft 365 以外に、コミュニケーションのインフラの仕組みとして、例えば国内だとどんな競合製品がありますか?

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

国内だと、サイボウズさんのサイボウズ Office 、 NEO ジャパンさんのdesknet's あたりですね。

どちらも魅力的なツールだと思いますが、コンセプトが違います。ツールそのものは、自由に使って、というプラットフォーム型というよりは、伝言メモとか連絡掲示板みたいな、メールやビデオ会議という単位ではなく、基本的な使い方に落とし込んだ業務アプリケーションレベルに落とし込んでいるのが特徴だと捉えています。

各個人の使い方がなくて、決められたことを入力していくので、ツールに対しての柔軟性は少ないかなという印象です。ある種の業務ごとに機能を作ってくれているので、教育コストはとても低いですね。誰もが「覚えやすい」のはとても大きなメリットです。

業種によっては Google Workspace にはない日本文化に特化した会社さんがありますよね。彼らの「戦い方(差別化)」もすごく魅力的だと思います。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

また日本的だなと思ったのが、 rakumo さんとか、 Google Workspace と連動した新しいアプリケーションを作っている会社さんがありますよね。

カレンダーにこの機能を付け加えることによって掲示板機能を付けますみたいな、カスタマイズされている会社さんもあるから、カルチャーにトップスピードで行ききれないけど、ちょっと使いたいっていう中間地点の人たちに、ベンダーさんが入ってるみたいな感じなんですよね。

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

例えば、ワークフローは rakumo さんがすごく人気ですね。ワークフロー自体がドキュメントに簡易なものはありますが、 Google Workspace で組織全体で使えるものは現状ないですから。

顧客管理だったら Salesforce さんを使ったりとか、別に複数を組み合わせてもいいと思ってます。

rakumo さんは、どちらかというと Google Workspace と連携をする別のアプリケーションとして見ていただくと、彼らも嬉しいんじゃないかなと思いますよね。

無理に一本化する意味はないと思っています。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

ワークフローだけは日本的というか、いきなり「やめよう」ってわけにはいかないし、うまく併用して使っていくといいということですよね。

Google Workspace 一辺倒になるんじゃなくて、あくまでも仕事全体のコミュニケーション、コラボレーションの根幹部分は改善していこうっていうところですよね。

丹羽(Yoshidumi)

丹羽(Yoshidumi)

そうですね。 Google Workspace でいえばライセンスそのものよりも、カルチャーとお作法を購入する、という気持ちでいただくといいですね。そうして購入していただいたお客様は皆さん成功します。

とりあえずメールを打って、みたいなお客さんよりも、そもそもメール業務に多くの時間を費やすべきではない、というカルチャーを導入してもらうということですよね。

西原(cooker8)

西原(cooker8)

カルチャーやお作法を購入する、すごく大事ですね。

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