導入事例

ビルトマテリアル株式会社 様

創業100年の「信頼」を、DXで次の100年へ
ー デジタルで実現する「顧客満足度の向上」と「ヒトにしかできない付加価値の創造」ー

ビルトマテリアル株式会社

ビルトマテリアル株式会社 様

(前列左から)
ビルトマテリアル株式会社 業務課 桑田 展佳様
財務会計課 浜田 昂貴様
経理課 吉村 瑞規様
財務会計課 新藤 将也様
(後列左から)
吉積情報株式会社 ビジネスソリューション部 アシスタントマネージャー 丸山 智也
ビルトマテリアル株式会社 経理課 小谷 雄輝様
販売支援企画室 深澤 敦様
情報企画室 佐藤 航太様

業種
卸売業、製造業
サービス
Google Workspace、Google Workspace with Gemini
企業規模
100-999名

1923年(大正12年)創業のビルトマテリアル株式会社は、屋根や外壁などの鉄鋼二次製品を中心とした建築・住宅関連資材の専門商社兼加工メーカーとして歩みを続けてきました。2023年に創業100周年という大きな節目を迎えた同社は、長年培った信頼関係と自社配送網による機動力を武器に、現在、代表取締役社長の矢納様自らが主導するAI(Gemini)を活用した「業務プロセスの抜本的変革」と「顧客満足度の向上」を目指すDXを力強く推進しています。
今回は、伝統ある100年企業が、Google WorkspaceとGeminiをいかにして全社に浸透させ、社員の意識改革と効率化を実現しようとしているのか。その軌跡と、吉積情報のトレーニングや伴走支援が果たした役割について、代表取締役社長 矢納 達也様にお話を伺いました。

 

2026年1月掲載

創業100年の節目に決断したDX。伝統の「信頼」を次代へ繋ぐための変革

ビルトマテリアル株式会社|導入事例_03ビルトマテリアル株式会社 財務会計課 浜田 昂貴様

ー まずは、創業100周年を迎えられたとのこと、誠におめでとうございます。この歴史的な節目に、なぜ今、DX推進に踏み切られたのでしょうか。背景にある業界ならではの商習慣や、社内の業務プロセスにおける課題と併せてお聞かせください。

矢納社長: ありがとうございます。我々は、建築資材の専門商社であり、加工メーカーとしての顔も持っています。これまで「自社配送網による柔軟な対応」と「機動力のある組織力」を強みに、100年にわたり、ステークホルダーの皆様との信頼関係を何よりも大切に積み上げてまいりました。
建築業界には今もFAXや電話による注文といった長年の商習慣が深く根付いています。デジタル化の流れとは逆行するように見えるかもしれませんが、我々にとって、お客様が最も使い慣れた方法に応え続けることこそが「信頼」の証だと考えています。

一方で、その多様な注文を処理する社内プロセスが、長年の運用の中で非効率になり、属人化が顕著になっていたことが、大きな課題でした。

お客様に「やり方を変えてください」と変化を求めるのではなく、我々自身が進化することで、どんなご要望にも迅速かつ正確に応えられる強固なインフラを整えたい。伝統を守りながら、自らをアップデートして「次のステージ」へ向かうべく、強い危機感を持ってDX推進を決断しました。


ー DXの基盤として、数あるグループウェア(Microsoft 365など)の中から、Google Workspaceを選定された決め手は何だったのでしょうか?

矢納社長: 以前は Microsoft 365 を活用していましたが、社内全体のITリテラシーを底上げし、DXを加速させるためには、より直感的でオープンな環境が必要だと感じていました。Google Workspace は、多機能でありながらも複雑さを感じさせないシンプルな操作性と、部署の垣根を超えて自然にコラボレーションが生まれる仕組みが非常に優れています。文書作成からAI活用までが、あたかも一つのツールであるかのように高度に統合されている点も魅力でしたね。最終的には、Geminiという先進的なAIパッケージの存在と、Google本社のオフィスツアーで目にした世界最先端のDX空間に、我々の「次の100年」を託せると確信しました。

 

ー ビルトマテリアル様が目指されているDXの「ゴール」と、そこに至るロードマップを教えてください。

矢納社長: ゴールはただ一つ、「DXによる顧客満足度の向上」です。我々の強みである「当日注文・当日配達」という柔軟性や、営業と配送が連携したきめ細やかなサポートを、デジタルの力でさらに高い次元へ引き上げたい。お客様から「ビルトマテリアルは対応が速く、正確で信頼できる」と、次の100年も言われ続けることが目標です。そのために、以下の3つのステップを策定しました。

ステップ1は情報共有基盤の統一です。まずはGoogle Workspaceに情報共有の基盤を統一しました。これにより、場所や時間を問わず情報にアクセスできるインフラと、チャットやWeb会議による迅速なコミュニケーション、そして強固なクラウドセキュリティが整いました。

ステップ2として、AI(Gemini)活用による業務プロセスの変革です。現在最も注力しているフェーズです。デジタル技術やAIを活用することで業務プロセス全体を抜本的に見直し、Google Workspaceと当社の実業務をシームレスに連携させることで、大幅な効率化を目指しています。

仕上げのステップ3は、マーケティング戦略の実行(攻めのDX)です。基盤が整った先では、CRM(顧客管理システム)の導入により、蓄積されたデータを活用した「攻めのDX」を展開します。戦略的なマーケティングを加速させ、お客様のビジネス成長をより深く支援していきます。

 

 

Geminiが変える「受け側」の仕組み。商習慣を尊重しつつ、高精度かつ迅速な処理を可能に

ビルトマテリアル株式会社|導入事例_01(左から)ビルトマテリアル株式会社 業務課 桑田 展佳様、販売支援企画室 深澤 敦様

ー ステップ2として「AI(Gemini)活用による業務効率化」に注力されているとのことですが、具体的にどのようにGeminiを活用している(またはその計画)のでしょうか。

矢納社長: 長年の課題であった、業務プロセス全体を抜本的に見直すためにGeminiを活用します。目指しているのは、大幅な時間短縮と「ヒューマンエラーの撲滅」です。 お客様の商習慣を変えることなく、従来の手入力や目視確認にかかっていた我々「受け側」の仕組みをGeminiで強靭にします。Geminiによる効率化とダブルチェックを仕組み化することで、社内業務プロセス全体の正確性を高め、リードタイムの短縮と配送効率の向上を同時に実現させます。

 

ー「Gemini活用による業務効率化」は最終的に顧客満足度の向上にどう寄与するのでしょうか。

矢納社長: 「速くて、間違いない」サービスを実現できる点です。我々のサービスである受注の正確性、納期回答までの時間、納品リードタイムが向上することで、お客様は従来の注文方法のまま、より正確かつ迅速な回答や納品を受け取れるようになります。お客様が必要な時に、必要なものを、確実にお届けする。これが我々の考える「顧客満足度の向上」であり、お客様のビジネス成長を支えるインフラになると信じています。

 

 

100年企業のDXを支える「意識改革」。デジタルが創出する「対面」の付加価値

ビルトマテリアル株式会社|導入事例_05

ー 矢納社長自らがDXのビジョンを強く発信されていますが、その背景にある想いをお聞かせください。

矢納社長: DXの本質はツールの導入ではなく、社員一人ひとりの「意識改革」にあると考えているからです。そのために、「なぜDXをやるのか」「それがどう顧客満足に繋がるのか」を、私自身の言葉で伝え続ける覚悟です。

DXによって生まれた貴重な時間を、社員には、専門的な提案やきめ細やかなサポートといった「人でなければできない業務」、特に「オフライン(膝を突き合わせた)の時間」に充ててもらいたい。人間的な触れ合いを、次の100年も大切にし続けるための手段こそが、我々にとってのDXなのです。

 

ー 導入後、組織にはどのような変化や効果が現れていますか?

矢納社長: 業務プロセスという「ハード面」の改善はもちろんですが、それ以上に「企業体質」という「ソフト面」が可視化され、より強靭になったと実感しています。

 当社は単なる商社ではなく、流通業であり、メーカーであり、時には施工業も請け負う、いわば建築のサプライチェーン全体に関わるユニークな存在です。 特にメーカー機能においては、ほぼすべての製品が受注生産であり、長年「Just in Time」の生産スタイルを貫いてきました。この機動力こそが、100年かけて培ってきた当社の「足腰の強さ」の証明です。

今回のDX推進は、この元来持っている「強み」をデジタル技術でさらに研ぎ澄ます取り組みです。我々が自らの本質を理解し、テクノロジーによって進化し続ける。その姿を社内外へ発信することは、顧客満足度の向上に直結するだけでなく、「変化を恐れない100年企業」としての採用ブランディングにおいても、非常に大きな意味を持つと考えています。

ー 創業100年という長い歴史を持つ企業文化の中で、Google Workspaceを浸透させるのは容易ではなかったかと思います。導入にあたって苦労された点や、組織に定着させるために特に意識された工夫などはありますか?

矢納社長: 実は、最も苦労した点は「私自身の意識改革」でした。ビルトマテリアルが目指すDXの本質は、単なるIT化ではなく「顧客満足度の向上」にあります。私自身がその意義を心の底から理解し、そのビジョンを自分の言葉で社員へ繰り返し発信し続けること。それこそが最大の「工夫」であり、同時に最も腐心した点でもありました。

 

 

伴走型支援でスキルを底上げ。吉積情報と歩む「使いこなす」ための挑戦

ビルトマテリアル株式会社|導入事例_04ビルトマテリアル株式会社 経理課 小谷 雄輝様

ー 今回、Google Workspace導入のパートナーとして弊社(吉積情報)を選定いただきましたが、弊社を知っていただいた「きっかけ」や、最終的に弊社をパートナーとして選んでいただいた「理由」をお聞かせください。

矢納社長: Google Workspaceの導入を本格的に検討し始めた時期に、Google本社のオフィスツアーに参加する機会がありました。そこでGoogleの担当者の方から、豊富な導入支援実績を持ち、弊社のビジョンを共に実現できるパートナーとして、吉積情報様をご紹介いただいたのがきっかけです。Google自身が推奨するパートナーであるという事実も、我々にとって非常に大きな安心材料となりましたね。

 

ー 弊社の「導入支援」を実際に受けられた感想はいかがでしょうか。

矢納社長: 単にツールの使い方を教わるだけでなく、社員全員を巻き込んだ熱量のあるトレーニングを、基礎から応用までフェーズを分けて実施していただきました。特に、業務の合間に自分たちのペースで繰り返し学べる学習動画を提供いただけたことは、知識の定着に非常に効果的でしたね。個々のスキルアップはもちろんですが、組織全体の「ITに対する意識」が確実に底上げされたと実感しています。

 

ー パートナーとしての吉積情報に今後期待することをお聞かせください。

矢納社長: 100年企業が本気で変わろうとしている中で、単なるライセンス販売やツールの導入支援に留まらず、我々がDXのビジョンを実現するために「ツールをどう使いこなすべきか」という、最も難しい部分での「伴走支援」を引き続き期待しています。顧客満足度の向上というゴールへ向けて、ぜひ一緒に走り続けてほしいですね。

 

 

DXは顧客満足のための手段。デジタルを武器に「人」の介在価値を極める

ビルトマテリアル株式会社|導入事例_02(左から)ビルトマテリアル株式会社 情報企画室 佐藤 航太様、財務会計課 新藤 将也様

ー 最後に、Google WorkspaceやGeminiの導入・活用を検討している他企業の皆様へ、メッセージをお願いいたします。

矢納社長:繰り返しになりますが、我々が確信しているのは、DXはツールを導入することが目的ではなく、あくまで「顧客満足度を向上させるための手段」です。 DXによって創出された貴重な時間を、社員が「顧客へのきめ細やかなサポート」や「専門的な提案」といった、デジタルでは代替できない「人」にしかできない付加価値、それは、お客様と向き合い、信頼を深めるための「オフラインの時間」に充てること。それこそが、我々の「信頼」の源泉であり、お客様のビジネスを真に支援する唯一の道だと固く信じています。

もし、自社の強みをさらに磨き上げ、お客様との絆をより深めたいと考えておられるなら、Google WorkspaceとGeminiは間違いなく強力な武器になります 。単なるITツールとしてではなく、社員が本来の価値を発揮し、人間味のある仕事に集中するための「土台」として、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
我々のような100年続く企業にとっても、変化は容易ではありませんでしたが、吉積情報のような信頼できるパートナーと共に歩むことで、その先にある「新しい信頼の形」を確信することができました。伝統を大切にする企業こそ、次代へその想いを繋ぐための「確かなインフラ」として、デジタルを味方につけることをおすすめします。本日は、どうもありがとうございました。

 

2026年1月記事作成(取材・文/吉積情報)

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