GeminiアプリのCanvasとは?
Geminiアプリは、テキスト、コード、画像、音声など多様な情報を理解し、質問への回答やタスクの実行ができるAIツールです。「Canvas」機能により、Geminiが生成したテキストをドキュメントのようにリアルタイムで修正・調整できます。
特に注目したいのが、インフォグラフィックの作成機能です。インフォグラフィックとは、情報やデータを視覚的に分かりやすく表現した画像です。通常はデザインの知識が必要ですが、Canvas上で「インフォグラフィックを作成して」と指示するだけで、AIが情報を整理し、アイコンやイラストを用いて自動で生成してくれます。生成されたインフォグラフィックは、コードとプレビューを切り替えて閲覧できます。


【実践】Canvasでプレゼンスライドのようなインフォグラフィックを作る方法
では実際に、Canvasを使ってプレゼンスライドのようなインフォグラフィックを作成する手順を見ていきましょう。やり方はとても簡単です。今回はGeminiアプリの「Canvas」についての紹介スライドを作成してみます。
1. Geminiアプリを起動し、プロンプトを入力して「Canvas」ボタンを押す
まずはGeminiアプリを起動し、プロンプト(指示)を入力して「Canvas」ボタンを押します。
2. プロンプトを入力してインフォグラフィックの作成を指示する
Canvasが開いたら、下部の入力欄にインフォグラフィック化するためのプロンプトを入力します。単に「インフォグラフィックを作成して」と指示することもできますが、ここではレイアウトや動きの指示を加えて、よりスライドらしく生成してもらうのがポイントです。

【入力するプロンプト】
インフォグラフィックスでスライドを作成してください。
出力形式は以下の通りです。
#出力形式
・HTMLで出力するUIは16:9の比率で作成してください。
・スライドの様にページが送れるようなアニメーションを追加してください。
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3. インフォグラフィックの生成
スライド形式のインフォグラフィックが生成されます。画面の左右にあるボタンでページをめくることができます。



この方法なら、デザインセンスに自信がない方でも、伝えたい情報を分かりやすく、かつ統一感のある見た目で表現できるのではないでしょうか。
現状の機能と、これからへの期待感
先ほど少し触れましたが、現状のGoogleスライドのサイドパネルからスライドを生成する機能は、1枚ずつしか作成できなかったりとまだ少し発展途上なのかな、というのが私の正直な感想です。その点、Canvasは文章全体を基に複数のスライドで構成されたインフォグラフィックを一度に作成できる、便利な機能を備えています。
今後、Canvasに共有機能やGoogleスライドへの直接出力機能が追加されれば、資料作成のあり方が大きく変わるのではないかと期待しています。
まとめ
本記事では、プレゼンテーション資料作成の新たな選択肢として、Geminiアプリの「Canvas」機能をご紹介しました。
これまでの資料作成は内容の整理からデザインまで多大な時間と労力を要しましたが、生成AIの登場でその状況は変わりつつあります。
Canvasは、資料作成に行き詰まりを感じている方や、より分かりやすい資料を手軽に作成したい方に、ぜひ一度お試しいただきたいツールです。
Google Workspaceに付帯するNotebookLMに関する詳細については、Google Cloudプレミアパートナーである吉積情報までお問い合わせください。