導入事例
HIGUCHI GROUP
組織の「現在地」を客観データで知る。HIGUCHI GROUPが踏み出したIT活用改革への道

HIGUCHI GROUP
(左から)吉積情報株式会社 カスタマーサクセス部 谷川 歩美 / HIGUCHI GROUP 情報開発部 楠本剛史様
- 業種
- サービス・販売・外食
- サービス
- ENGAGE UP
- 企業規模
- 1000名以上
「IT活用、もっとうまくできるはず」漠然とした課題感がENGAGE UP実施のきっかけ
― 貴社では「ENGAGE UP」実施以前、IT活用においてどのような可能性を感じていらっしゃいましたか?
楠本様: 導入したITツールが持つポテンシャルを、まだ最大限に引き出せていないという感覚がありました。周知したい情報が全社に行き渡るまでにもう少し工夫の余地があると感じていたのです。背景には、社員が持つITへの習熟度にばらつきがあるのではないかという想定があり、そのポテンシャルを十分に活かしきれていないことが、業務効率化の機会損失に繋がっているのではないかと懸念していました。
― 現状を客観的に把握し、次の一手を探っていらっしゃったのですね。ENGAGE UPにはどのようなことを期待されていましたか?
楠本様: まずは、当社のIT活用の現在地が、世間一般と比較してどのレベルにあるのかを客観的に把握することが第一でした。その上で、組織としての強みとさらに伸ばせる点を可視化し、具体的な成長のヒントを得たい、という期待がありました。
全社アセスメントで明らかになった「意外な強み」と「さらなる成長の可能性」
― 実際に全社(有効回答数223件)でアセスメントを実施してみて、いかがでしたか?
楠本様: 結果レポートは、我々の得意な部分とこれから注力すべき部分を明確に示してくれ、現状の理解に非常に役立ちました。特に、他企業平均やDX先進企業と比較できたことで、我々が目指す姿がより具体的になったのは大きな発見です。
図1:総合結果
強み:予想を覆す「カルチャー」の強さと、円滑な「部署内」連携
― 具体的な結果についてお伺いします。特に強みとして現れた点はどこでしたか?
楠本様: 最も良い意味で意外だったのが、「カルチャー」のスコアが他社平均を上回っていた点です。「新たな視点を取り入れる意欲」や「失敗やミスを改善する風土」といった項目で高いスコアが記録され、社員たちが新しい取り組みにポジティブで、挑戦意欲の高い文化が根付いていることがデータで証明されました。また、「コミュニケーション」領域、特に「部署内での速やかな連絡」のスコアも高く、部署内の情報共有が非常にスムーズであることも分かり、これも我々の強みだと再認識するに至りました。
図2:「カルチャー」に関する集計結果
課題:見えてきた「情報セキュリティ」の改善点と、さらなる業務効率化の可能性
― 一方で、これから注力すべき点として見えてきたのはどのような領域でしょうか。
楠本様: まず挙げられるのが「情報セキュリティ」の領域です。これまでセキュリティ対策は進めているつもりだったものの、社員が安心して業務に取り組める環境を整備する上で、まだ改善の余地があると分かりました。
図3,4:[今後の進め方]アンケート結果から見る現状の強みと課題
楠本様: 日々の業務効率化の可能性も、データによって示されました。「情報検索」や「資料作成」に費やす時間において他社平均と乖離があり、ここに大きな改善のヒントが隠されていることが分かりました。個々人で資料を作成する現在のスタイルから、ツールを活用して複数人で共同編集するスタイルへ移行すれば、大きな時間短縮が期待できると考えています。
図5:主な資料作成方法
「ツールの習熟度だけではない、組織文化の重要性」― 報告会で見えた本質と次の一手
―結果報告会では、どのような気づきがありましたか?
楠本様:これらの課題が「ITツールの習熟度だけでなく、働く上での意識や組織文化も大きく影響している」と分かった点が、特に印象的でした。平均値との比較だけでなく、優良企業との比較によって、目指すレベルがわかりやすかったですね。中にはDX基準値に迫る分野もあり、新たな発見がありました。
客観的データが組織を動かす第一歩に。今後の変革への期待
―今回のENGAGE UPの取り組みを通じて、社内に変化の兆しは感じられますか?
楠本様:そうですね。「社員のIT活用は、まだこれからの段階だ」と一括りに考えていましたが、一概にそうとは言えないと分かりました。むしろ79%の社員が生成AIの業務活用に期待を寄せるなど、ポジティブな意欲を持つ社員が多く、今後のIT活用の可能性を大いに感じています。 ENGAGE UPのように客観的な評価を得られる機会は非常に少なく、大変有益な取り組みでした。 今後は、今回明らかになった課題の改善を目指し、組織全体のさらなる成長に繋げていきたいと考えています。
図6:生成AIの活用意欲
―最後に、ENGAGE UPの実施を検討している企業へメッセージをお願いします。
楠本様:自社のIT活用度について、漠然としたイメージではなく、客観的なデータで把握することができます。それと同時に、自分たちが持っている企業文化や、社員がITに対してどう感じているかといった意識まであぶり出してくれるので、組織の本当の強みと、これから伸ばすべき可能性を発見するのに、間違いなく役立つはずです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
2025年8月記事作成(取材・文/吉積情報)
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