Google WorkspaceにAI機能「Gemini」が無料で標準搭載!
2025年1月16日(米・現地時間)、Google社は生成AI「Gemini」がGoogle Workspaceの全プランに標準搭載されることを発表しました。
これまで別途購入が必要だった「Google Workspace with Gemini」のアドオンが廃止となり、順次各プランにGeminiが標準搭載されます。
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参考記事:【2025年1月】Google Workspace、全プランにAI機能を標準搭載!Gemini 搭載の Google Workspace を解説!
Google Workspace with Geminiとは
まずは、Google Workspace with Geminiとはどのようなものかを説明します。
- リサーチアナリスト
- 営業アシスタント
- 生産性向上のパートナー
- クリエイティブ アシスタント
- 会議の議事録係
リサーチアナリスト
Google Workspace with Geminiは、リサーチアナリストのような使い方ができます。活用すれば、膨大な情報を整理してトレンドを迅速に把握し、データの統合を効率的に行うことが可能です。また、業界の動向や競合情報を分析し、新たなビジネス機会を特定することにも役立ちます。
Google Workspace 内でこれらの機能をシームレスに利用できるため、リサーチ作業のスピードと精度が向上し、より効果的な意思決定が可能となるでしょう。
営業アシスタント
Google Workspace with Geminiは、営業アシスタントのように新規顧客向けのカスタマイズされた企画提案を効率的に支援します。例えば顧客のニーズや業界情報を基にした最適な提案内容を短時間で作成可能です。
また、Google Workspace内の既存のデータや資料と連携し、顧客ごとにパーソナライズされた企画書を簡単に準備できます。営業活動の質が向上し、より効果的な顧客アプローチを実現できるでしょう。
生産性向上のパートナー
Google Workspace with Geminiは、生産性向上のパートナーとして、あらゆる状況での業務効率化を支援します。オフィスデスク上での業務はもちろん、外出先からでも、メールの下書き作成や返信、重要なメールの要約を迅速に行うことが可能です。これにより、煩雑な業務にかかる時間を節約し、他の重要なタスクに集中できるようサポートします。
Google Workspace with Geminiを使えばシームレスな操作性と自動化機能を活用して、日々の作業負担を軽減し、より生産的な働き方を実現できるのです。
クリエイティブ アシスタント
Google Workspace with Geminiは、クリエイティブアシスタントとして、魅力的なプレゼンテーション作成を手軽に支援します。必要に応じて画像やデザインを迅速に生成し、プレゼン資料を視覚的に魅力的なものに仕上げることが可能です。
Google Workspace内でシームレスに作業を進められるため、複数のツールを切り替える手間を省き、効率的にクリエイティブな成果物を完成できるでしょう。企画提案やビジネスプレゼンテーションの質を大幅に向上できます。
会議の議事録係
Google Workspace with Geminiは、会議の議事録係としても活用可能です。会議中の発言内容を自動的に記録し、重要なポイントをまとめた会議メモを作成してくれるのです。
参加者は発言や議論に専念でき、後から内容を確認したり、共有する作業も簡単に行えます。効率的な会議運営をサポートし、チーム全体のコミュニケーションと生産性を向上させるための強力なツールとなるでしょう。
Google Workspace with Geminiでできること
Google Workspace with Geminiでできる機能を、以下に説明します。
- Gemini in Gmail
- Gemini in Google ドキュメント
- Gemini in Google スライド
- Gemini in Google スプレッドシート
- Gemini in Meet
- Gemini in Chat
Gemini in Gmail
Gemini in Gmailでは、AIを活用した文章作成のアシスタント機能によって、メール業務を効率化します。ユーザーに寄り添った文章作成パートナーとして、メールの下書き作成や返信をスムーズにサポートしてくれるのです。
簡単なプロンプトを入力するだけで、特定の質問に対する回答を瞬時に生成し、受信トレイや Googleドライブで共有できます。また、長文のメールスレッドでも、AIが重要なポイントを簡潔にまとめて要約してくれるため、内容を迅速に把握し、次のアクションに移ることができ、日々のメール処理を大幅に効率化できます。
Gemini in Google ドキュメント
Gemini in Googleドキュメント は、シンプルなプロンプトを入力するだけでビジネス向けドキュメントを迅速に作成できる AI アシスタントです。ユーザーの指示に基づいて文章を生成し、推敲や内容の磨き上げもサポートします。
議事録の雛形作成やビジネス計画の策定、架空の創作物執筆、開発ドキュメントのテンプレート生成など、幅広い用途に対応可能です。
また、最新の業務概要を参照しながら質問形式でドキュメントを完成させたり、特定の指示内容を埋め込んだりもできます。さらに、生成テキストをコラム記事として挿入するなど、コンテンツ作成も効率的に行えます。Gemini in Googleドキュメント を使えば、日常業務からクリエイティブなプロジェクトまで、多様な文書作成を簡単に生成できるでしょう。
Gemini in Googleスライド
Gemini in Googleスライド は、プレゼンテーション作成を効率化するAI機能です。2025年2月時点で利用可能な「画像の自動生成」機能では、プレゼンテーションに適した高品質な画像を簡単に作成し、スライドに挿入することが可能です。
さらに、Googleスライド には、さまざまなレイアウト・画像・カラー・フォントを組み合わせた多数のテンプレートが用意されており、デザイン性の高いプレゼン資料を手軽に作成できます。将来的には、Googleドキュメント などに保存された文書からスライドを自動生成する機能も期待されているのです。
関連記事:【最新情報】Gemini ( Duet AI ) in Google スライド を使ってみた
Gemini in Googleスプレッドシート
Gemini in Googleスプレッドシート は、自然言語を使って簡単にスプレッドシート操作を行える AI アシスタントです。ユーザーは「〇〇の一覧表を作りたい」や「〇〇のデータの平均値を計算してほしい」といった要望を入力するだけで、AI がその内容を理解し、自動で対応する操作を実行します。データの整理・計算・視覚化などが迅速かつ正確に行えるため、スプレッドシートの利用がさらに効率化されます。
この機能により、従業員は複雑な数式や設定を覚える必要がなく、誰でも直感的にデータ管理や分析を行えます。時間をかけなくとも精度の高い結果を得られるのが大きな特徴と言えるでしょう。
関連記事:【最新機能】Gemini ( Duet AI ) for GoogleWorkspace 使ってみた( スプレッドシート 編)
Gemini in Meet
Gemini in Meetは、Google Meetでの会議体験を向上させる AI 支援ツールです。スタジオビデオ・スタジオサウンド・スタジオライトによって、最適な映像と音声を提供します。プレミアム機能では最大1080pの高画質動画やスタジオライト、バーチャル背景が利用可能で、さらにバックグラウンドノイズを軽減してクリアな音声を実現します。
また、65以上の言語に対応した字幕翻訳機能や、リアルタイムでの字幕表示により、グローバルなコミュニケーションをスムーズにサポートします。会議内容は自動で記録され、重要なポイントをキャプチャするメモ生成機能を備えており、参加者は会話に集中しながら後で内容を簡単に確認できます。
Gemini in Chat
Gemini in Chatは、ユーザーの会話や作業を効率化する頼れるパートナーです。いつでも質問に答え、進行中の会話を要約し、重要なポイントを簡潔に把握できるようサポートします。また、Googleドライブ 内のファイル検索もスムーズに行え、必要な資料を迅速に見つけ出せます。
さらに、ブレインストーミングにも対応しており、新しいアイデアや創造的な解決策を提案することで、プロジェクトの成功を後押しします。これらの機能は、Google Chat内のサイドパネルを通じて簡単に利用でき、日々のコミュニケーションや業務の生産性を向上させる強力なツールです。
Google Workspace with Geminiのセキュリティ
Google Workspace with Geminiは、エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシーを備えています。Google Workspaceが一貫して重視してきたデータのプライバシー、機密性、安全性の原則をそのまま受け継ぎ、Geminiとのやり取りにおいても高いセキュリティが確保されているのです。
すべてのデータは安全に保管され、やり取り中の情報も厳重に管理されるため、ユーザーは安心して利用できます。企業の重要な情報や機密データが保護され、業務における信頼性と安全性が向上するのです。
Gemini 搭載 Google Workspaceの料金
以下は2025年3月17日より適用される、Gemini搭載のGoogle Workspaceの料金表です。
| プラン名 |
新料金 |
| Business Starter |
800円 |
| Business Standard |
1,600円 |
| Business Plus |
2,500円 |
| Enterprise Standard |
お問い合わせください |
| Enterprise Plus |
お問い合わせください |
2025年3月17日より、Google Workspaceが上表の通り新価格体系となりました。この改定により、全てのプランに付属するサービスに「Gemini Advanced」が標準搭載されます。最大約500円程度の値上げを伴いますが、すべてのユーザーが生成 AI ツールを利用できるようになるため、実は大変お得なプランなのです。
※Business StarterではGeminiの一部機能がご利用いただけません。
実際に、Google WorkspaceにアドオンとしてGeminiを追加する場合に比べ、比較的安価な設定となっています。
Googleからご購入の場合は、すでに改定後の料金の対象となりますが、代理店経由でGoogle Workspaceを新規契約するユーザーは、2025年3月17日から料金改定の対象となり、現時点では代理店経由の購入がお得となります!
※代理店ごとに変わる可能性があるため、詳細はお問い合わせください。
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生成AIは、もはや一部の企業だけが利用する特別なものではありません。
業務効率化、生産性向上、顧客体験向上など、 様々なメリットをもたらす生成AIは、 今後、あらゆる企業にとって 必要不可欠なツールとなっていくでしょう。
よりお得に、より強力なグループウェアの利用が可能になった今、値上げを単なる「コスト」として捉えるのではなく、生成 AI 時代を生き抜くための「投資」として考える良い機会となるのではないでしょうか。
Gemini Advancedはビジネスシーンはもちろん、創造性を高めるための強力な武器となります。コストパフォーマンスを考えると、企業に大きなメリットを与えること間違いありません。
各エディションのAI機能と価格情報については、Googleヘルプページをご参照ください。
参考:https://support.google.com/a/answer/15400543
GeminiとNotebookLM・Deep Researchとの違いと使い分け
ここからは、Gemini(Google Workspace)とNotebookLM・Geminiの機能であるDeep Researchとの違い・使い分けについて紹介していきます。
- NotebookLMとの違い・使い分け
- Deep Researchとの違い・使い分け
NotebookLMとの違い・使い分け
NotebookLMは、ユーザーがアップロードしたPDFやGoogleドキュメント、URLなどをAIが読み込み、要約・質問応答・学習ガイドの生成を行う、ナレッジ活用に特化したノートサービスです。ソースを指定・限定して質問できるため、学習や調査への活用、資料整理やドキュメント内容を理解することにも役立ちます。大量の資料の要点整理やナレッジベースの構築・再利用にはNotebookLMが最適です。
Geminiは幅広い情報源からデータを収集できるため、メール作成や議事録の要約、資料作成など、日常業務のさまざまな作業に活用するのがおすすめです。Google Workspaceの各アプリケーション(ドキュメント、Gmail、スプレッドシートなど)とシームレスに連携し、既存の業務フローにスムーズにAI機能を組み込むことが可能です。特にチームでの情報共有や、コメント・編集といった共同作業においては、Googleドキュメント等との連携が効果を発揮します。
上記より、業務全般の支援やGoogle Workspaceとの連携活用Gemini、特定の情報ソースの整理と理解にはNotebookLMの活用がおすすめです。どちらもが提供するツールとして、セキュリティやプライバシーへの配慮があり、また相互の連携も視野に入れやすいため併用しやすい点が特徴です。目的に応じて使い分けることで業務の生産性を大きく高められるでしょう。
Deep Reserchとの違い・使い分け
GeminiのDeep Research機能は、業界分析や競合調査、トレンド情報などを収集・整理してレポート形式で提供する、外部情報を広範にリサーチする業務に特化した機能複数のWebサイトやオープンデータをもとに情報を体系的に整理できるため、マーケティングや企画立案、プレゼン資料作成などの初期リサーチにも強みを発揮できるでしょう。分析前の情報収集や多角的な視点からの構造化にもおすすめです。外部情報を効率よく細かく集約し、情報を素早く整えることができます。
一方で、議事録の要約や提案書の作成といった日常業務や、Google Workspace内での業務効率化にはGeminiの活用がおすすめです。既存の業務にも自然に組み込めるため、ドキュメント作成やメールの下書きなどのスピードがアップします。
Gemini(Google Workspaceの汎用機能)は社内業務や文書作成といった広範なタスクに強く、GeminiのDeep Research機能は外部の公開情報に基づく調査・分析・企画立案に特化しています。それぞれの特性を理解し、目的に応じて使い分けることで業務効率がより高められるでしょう。
Gemini 導入支援プログラム「AI Driven」
全社員が生成AIを利用できる環境になった今、こんなお悩みはないでしょうか?
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Geminiは、業務効率化を強力にサポートするAIツールです。しかし、その可能性を最大限に引き出すには、適切な活用方法を理解することが最も重要です。
そんなお悩みをお持ちの企業様に、吉積情報では、Geminiを使いこなすためのサポートサービス「AI Driven」を提供しています。
AI Drivenの流れ

AI Drivenは、生成AIの導入から活用までを 包括的に支援するプログラムです。
AI Drivenでできること
- Gemini 活用コンサルティング
- Gemini 導入支援
- Gemini 活用支援
社内の生成AI活用の定着・促進をお考えの方、ぜひ一度吉積情報までお問い合わせください。無料で資料も配布中です。
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Google Workspace with Geminiなら吉積情報まで
本記事では、Google Workspace with Geminiについて解説しました。Google Workspace with Gemini は、AIを活用して業務の効率化や生産性向上を実現するためのサービスです。
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