石見 沙紀

[ 最新情報 ] Google Cloud Next ’24 で発表された AppSheet 最新情報をまとめてみた!

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2024 年 4 月 9 日(火)から 11 日(木)までの 3 日間、米国ラスベガスで、Google Cloud Next '24 が行われました。

今回の Google Cloud Next ’24 全体の発表としては予想通り、 Gemini の発表が主となりましたが、AppSheet の新機能に関する発表もありました。今回の内容は、YOSHIDUMI AppSheet チームにとって非常に興味深い内容でした。

実際に AppSheet を活用する企業様や今後 AppSheet の利用を検討している企業様にとって興味深い内容となっているのではないでしょうか。

それでは早速、 Google Cloud Next ’24 で発表された AppSheet の発表と新機能についてご紹介いたします。

AppSheet のアップデート ( 3 - point plan )

ガバナンス戦略

まず、ガバナンス戦略についてです。

AppSheet を企業単位で利用する上で、チームの定義、ポリシーの制定、どのように監視していくかを決める必要がありますが、今回のアップデートでは「組織ポリシー」に関する発表がありました。

組織ポリシー ( Org policies )

  • AppSheet policy
  • Integration connectors for AppSheet

現在、AppSheet におけるポリシーの設定は AppSheet Enterprise Standard とAppSheet Enterprise Plus での適用となっていますが、今回のアップデートではアプリの開発、アプリの削除など、ユーザー ID の指定だけでなく Google Workspace の組織単位で policy 設定ができる様になっています。

こちらはすでにリリース済みと発表がありました。

管理コンソールの Team policy で設定ができると思いますが、設定ができない場合は、 Google Workspace の販売代理店に問合せしてください。

ユーザーの利用促進

続いてユーザーの利用促進についてです。

LIXIL 様の活用事例を元に AppSheet の導入成功、活用促進においては 全社単位でのトレーニングが重要であると強調されていました。

その上で、ユーザーが より AppSheet を活用するために、以下のアップデートをおこなうと発表がありました。

コネクタの拡充

2020年 1 月にGoogle のサービスとなって以降、 My SQL や BigQuery 、Salesforce など様々なデータソースとの連携を得意としてきた AppSheet が、これからは SAP hana や jira といった企業で使われている Saas サービスをデータソースとして指定し、AppSheet に取り込むことができるようになったり、Google Vertex AI で独自の AI モデルを構築し、データソースとして利用することができるようになったり、Trello 、Google クラスルーム、Youtube アナリティクスなどのツールを接続しアプリケーション開発をおこなうことができるようになります。

どのツールと接続ができるのか詳細のリストこそ出てきていませんが、100種類のデータソースと連携ができるそうなので、今後 AppSheet を活用できる企業、ユースケースが増えていくのではないかと大きな期待感を持っています。

※ Preview Release 予定は 2024 年Q3 中になるそうです。

Gemini in AppSheet

  • AppSheet AIの正式リリース

先日、弊社コラムでもご紹介した 「Gemini in AppSheet 」の正式リリースが発表されました。Gemini を使ってアイディアからアプリを開発するプロセスを支援し、Preview Release では Google Chat を使うことが前提でしたが、リリース後は AppSheet Editor から利用することが可能になるそうです。

データを用意しなくとも AppSheet アプリケーション開発をはじめられるということで、さらに非エンジニアでも簡単にアプリ開発をおこなうことができるようになります。

「 Gemini in AppSheet 」について詳しく知りたい方はこちら

※ Releaseは 2024 年 4 月後半になります。

Gemini機能の画像情報の取得

  • Extract with Gemini

AppSheet に画像をアップロードし、Gemini AI がその内容を読み取り、指定したkey word と合致する情報をデータに返してくれる機能になります。

現在 AppSheet に標準搭載されている OCR 機能に似ているような感覚もありますが、現段階では Gemini の画像分析の精度も踏まえて、今後のリリースをもって検証が必要と感じています。

※ Preview Releaseは 2024 年後半を予定しています。
※QRコードを読み込むとAppSheet アプリに移動し、Preview Request を送ることができます。

Google Form のデータソース利用

  • Googles Form as data source
  • AppSheet アドミン ダッシュボード画面の刷新とエンハンスメント

Google Form をデータソースとして利用できる新機能になります。

My Apps の Create からデータソースとして Google Form を接続することができるようになるため、これまでの Google Form の回答をスプレッドシートに格納してから AppSheet へ接続する方法から Google Formの回答を直接 AppSheet に反映させるといったことができるようになります。

Form が送信されると Google Chat に通知が届くように設定をすることもできるため、よりシームレスな連携をおこなうことが可能です。

※ Preview Release は 2024 年 4 月中を予定しています。

監視・管理・成熟

管理コンソールの機能拡充

AppSheetの管理コンソールの機能拡充が発表されました。

アプリケーションの利用状況、運用情報の管理は組織で AppSheet を利用する上で欠かせないものとなりますが、こちらの管理コンソール機能も、現在は AppSheet Enteprise ライセンス以上の機能として利用することができます。

この管理コンソールでは、時間外のアプリ使用状況、アプリの詳細情報、アプリオーナーが誰かなどの情報を Dashboard で確認することができます。

UX が変わり、きめ細やかで今までより見やすくなった印象です。

※ Releaseは Q2 を予定しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の Google cloud Next ‘24 で発表された AppSheet のアップデートは今後、私達が AppSheet を活用していく上でも大きな期待を持つことができる内容となりました。今後順次 Preview Release 、Release されますので楽しみにしたいと思います。

石見 沙紀
石見 沙紀
吉積情報株式会社 アプリケーション開発部 AppSheet 担当 飲食業界からIT業界へ。IT業界未経験でもできる! AppSheet エバンジェリストになるべく日々活動中です!
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