堀川 茉莉絵

【2023年7月最新情報】AppSheet Core が Google Workspace エディションに含まれる!変更点まとめ

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2023年7月17日月曜日に発表された Google Workspace 公式ブログでの発表によると、「AppSheet Coreライセンスの統合をさらにGoogle Workspaceのエディションに拡大し、より多くのユーザーがコードを書かずにカスタムアプリケーションを作成できるようにしています。」とあります。
本記事では、変更点や重要ポイントなどを解説します。

本記事はこちらの記事を日本語に翻訳し、加筆修正を行っています。
https://workspaceupdates.googleblog.com/2023/07/appsheet-core-licenses-included-by-default-for-more-google-workspace-editions.html

AppSheet とは

AppSheet とは、Google Cloudが提供するノーコード開発環境で、もともとはスタートアップ企業である AppSheet 社が提供するサービスでした。

AppSheet 社が掲げる「アプリの民主化」というミッションと、 Google 社が掲げる「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」というミッションの親和性が高かったため、2020年1月に Google 社が AppSheet 社の買収を発表し、Google のサービスに AppSheet が加わりました。

AppSheet は、Google のサービスである、スプレッドシート や Google カレンダー 、 Google マップ などと容易に連携できるほか、MySQL、 Excel 、 AWS などのデータベースとの連携もできます。

コードを書くことなくアプリケーションの開発を可能とするサービスですので、エンジニアではない方でもアプリケーションを作ることが可能になっております。これまでは外部のベンダーやSIerに依頼していたような業務アプリケーションの開発を、内製化し、スピーディーに開発する事を可能としますので、現場業務のデジタル化を強力に推進することが出来ます。

Excelや Google スプレッドシート で管理していたような業務であれば、既にお手元にあるデータを接続するだけでアプリ化しますので、手軽に始めることが出来ますし、修正やカスタマイズも比較的容易に出来ます。

2023年7月の主な変更点

2023年6月までは AppSheet Core のライセンスは、Google Workspace の最上位プランである Google Workspace Enterprise Plus にのみ付帯していましたが、2023年7月以降 AppSheet の機能をより多くのユーザーに提供するために、下記 Google Workspace エディションに AppSheet Core ライセンスが含まれるようになりました。

  • Business Starter, Standard, Plus
  • Enterprise Starter , Standard
  • Frontline Starter ,Standard
  • Non-profits
  • Education Standard

※AppSheet Core ライセンスはすでに、ドメインが認証された Google Workspace Enterprise Plus、Enterprise Essentials Plus、Education Plus ユーザーにはすでに含まれていることに注意してください。
※この機能を利用するには、Google Workspaceのインスタンスがドメイン認証されている必要があります。

今回の変更によってどんな影響があるのか?

AppSheet Core ライセンスをより多くの Google Workspace エディションに含めることで、より多くのユーザーが AppSheet の機能を利用できるようになります。さらに、管理者は、ユーザーが組織内で AppSheet を適切に使用していることを確認するために必要なセキュリティ機能を備えています。

ユーザーへの影響

AppSheet を使用すると、ユーザーはコードを一切書かずに、環境内の Google Workspace やその他のサービス上にカスタム アプリケーションを構築することで、Google Workspace を最大限に活用できます。たとえば、施設の検査を記録したり、在庫を文書化したり、承認を管理したりするアプリを構築できます。

次のような AppSheet の機能と統合を利用できます。

  • AppSheet を利用したGoogle Workspace 用のノーコード チャット アプリの作成。
  • AppSheet データベースを使用すると、アプリを動かすデータを AppSheet 内で直接整理して管理することが簡単になります。詳細については、 開発者ブログをご覧ください。
  • ワークフローに統合される電子メール、チャット、プッシュ通知を使用したカスタム自動化を構築します。

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管理者の方への影響

管理者は、Google Workspace 管理コンソールの新しい「コア ライセンス セキュリティ設定」を使用して、アプリのデータを外部に共有できるかどうかに関連する機能を制御できます。この設定は、AppSheet Core を使用する Google Workspace ユーザーの次の機能に適用されます。

  • 外部アプリユーザーとの共有
  • 外部アプリデータへの接続
  • 外部受信者への自動メール
  • 外部 AppSheet アプリの使用

この設定は、ドメイン内のすべての AppSheet Core アプリに適用されます。より詳細なガバナンスを実現するには、AppSheet Enterprise Plus ライセンスが必要です。
AppSheet Enterprise Plus ライセンス のお問い合わせはこちらまで

【2023年7月最新情報】AppSheet Core が Google Workspace エディションに含まれる!変更点まとめ

  • 既存の AppSheet を使用している管理者の場合、既存のアプリが中断されないように、この設定はデフォルトでオフになります。
  • 既存の AppSheet を使用していない管理者の場合、この設定はデフォルトでオンになります。

この設定は、今後数週間以内に表示され始める予定です。(2023年7月18日現在)

Coreでできることと、その上位プラン

今回の変更によって多くの人に身近になった AppSheet ですが、AppSheet Coreではどのようなことが出来るのでしょうか?

Starter、Core、Enterprise Standard、Enterprise Plus 各プランの機能は以下のようになっています。

名称未設定 (Webサイト)

Coreプランでは、基礎的なアプリ構築や自動化に加え、コードスキャンやジオコーディング(GPS情報の追加)などの機能が加わったことでStandardよりも高度なアプリ構築が可能となります。

より上位のEnterprise Standard以上のプランになると、上記に加え、AI機能や高度なデータ管理・レポート生成、セキュリティの強化など様々なことが可能となるため、より幅広くDX推進したい企業向けといえるでしょう。

どのプランが適しているか考える際の参考にしていただけたら幸いです。

どうやって AppSheet をはじめるのか?

1. https://www.appsheet.com/Home/Apps
こちらから AppSheet を開始することができます。
上記のURLにアクセスできない場合は、管理者の設定によってアクセス制限されている可能性があります。一度、Google Workspace 管理者までお問い合わせください。

2. Get started をクリックします。

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3. サインインするアカウントを選択します。Google アカウント の他にも Microsoft や Apple アカウントも使用できます。

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4. 対象のアカウントを選択します。(今回は Google アカウント を選択しました。)

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5. AppSheet が アカウントへアクセスすることを許可します。許可 をクリックします。

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6. サインインが完了しました。アプリを作成することができます。

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管理者の方向けの情報

  • 現在 AppSheet Core ライセンスの料金を支払っている場合は、手動でキャンセルする必要があります。影響を受けるお客様には、今後数週間以内に詳細情報と次のステップを記載した通知がメールで届きます。
  • コア ライセンス セキュリティ設定を変更する前に、管理者は AppSheet 作成者に確認して、アクティブなアプリケーションがコア ライセンス セキュリティ設定によって制御される機能に依存していないことを確認する必要があります。管理者は、Google Workspace 管理コンソールでユーザー レポートを実行することで、どのユーザーが AppSheet を使用しているかについて基本的な理解を得ることができます。

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堀川 茉莉絵
吉積情報株式会社 マーケティング部部長。 新しいものとAIが大好きなマーケティングオタク
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