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何 芊慧

【動画制作・エンジニア必見】Google Workspaceの
AIアドオン「AI Ultra Access」とは?

【動画制作・エンジニア必見】Google WorkspaceのAIアドオン「AI Ultra Access」とは?サムネイル画像

業務で生成AIを使う機会が増える中、「複雑なタスクや動画生成を行うと、すぐに利用上限に達してしまう」といったお悩みをお持ちではないでしょうか?

今回は、そうした課題を解決し、Googleの高度なAI機能を最大限に活用できるGoogle Workspaceのアドオン「AI Ultra Access」について解説します。

AI Ultra Accessとは?できること、注目の機能

※画像はGoogle公式ページより引用:https://workspace.google.com/intl/ja/products/ai-ultra/

AI Ultra Access(旧:Google AI Ultra for Business)は、Google Workspaceのビジネスプランに追加できる強力なAIアドオンです。GeminiアプリやNotebookLM、次世代の動画生成ツールなどを最大の使用量上限で利用できるのが最大の特徴であり、シンプルな設計ながら極めて高いパフォーマンスを発揮します。

AI Ultra Accessを導入することで、クリエイターやエンジニア、研究者といったプロフェッショナルは多彩な機能をフル活用できるようになります。

画像・動画生成(Flow / Whisk / Veo 3.1 / Vids / Nano Banana Pro)

自然言語のプロンプトから、数分で高品質な動画や映画のようなシーンを生成できます。AI Ultra Accessユーザーには、動画制作ツールのFlowと画像から動画を作成するWhiskで共通して使用できるAIクレジットが毎月25,000クレジット(※)付与され、最新モデルを用いたコンテンツ制作を日常業務に組み込めます。Google DeepMindの最先端モデルVeo 3.1やVeo 3を活用してクリアな音声を伴うプロ仕様の映像を作り出し、画像生成のNano Banana Proでビジュアルを編集することも可能です。
※ AIクレジットは、AIモデルの使用を継続するための利用枠です。消費量はモデルによって異なります。

Geminiアプリの高度な推論機能(Deep Think)

複雑なコーディングや戦略的な問題解決に対応するGeminiアプリの高度な推論機能(Deep Thinkなど)にアクセスできます。コーディングの負担を減らし、創造的な問題解決に集中することが可能です。

Google Antigravity

自然言語の指示だけで、AIが自律的にコード生成、ファイル作成、ブラウザでの動作検証までを一貫して行う次世代の開発環境(IDE)をフル活用できます。AI Ultra Access経由で利用することでエンタープライズ級のデータ保護が適用され、入力データがモデル学習に使用されないため、機密性の高い業務コードでも安全かつ迅速な開発環境をチームに提供できます。

エンジニアの方にはお馴染みかと思いますが、Google AntigravityはVSCodeをベースにカスタマイズされた開発環境です。そのため、エンジニアであれば、導入はハードルが低いと考えられます。弊社では、実際にエンジニアにAI Ultra Accessライセンスを配布し、日々の開発をGoogle Antigravityで行っていますが、学習コストを最小限に抑えて導入できています。

※以下の動画はGoogle Antigravityを利用してGASプログラムを作成するデモ動画です。

NotebookLM

文書やデータの解析ツールであるNotebookLMでは、音声解説の生成回数や作成できるノートブックの数とクエリ数が最大まで引き上げられます。大規模なソースライブラリから相互参照して分析情報を引き出したり、長大な資料をポッドキャスト風の音声解説に変換したりできます。ノートブックのスタイルや回答の長さのカスタマイズ機能も備わっています。

その他の次世代ツール

また、話し手のトーンを維持したまま音声をリアルタイムで自動翻訳する機能を利用できます。AIがバックグラウンドに常駐してルーチンワークを代行するWorkspace Studioや、指定したテーマについてAIが自律的にウェブやデータベースを巡回して情報をまとめるProject Marinerといったエージェント機能も組み込まれています。Project Marinerは現在米国などで早期アクセスとして提供されています。

AI Ultra Access公式サイト:https://workspace.google.com/intl/ja/products/ai-ultra/

AI Ultra Accessと他プランの機能・価格比較

Google Workspaceには、標準で利用できるAI機能や、他の中間アドオンも存在しますが、「AI Ultra Access」はそれらとは明確に異なる高度な機能を凝縮したAIアドオンです。

機能・項目

Workspace Standard/Plus
(標準エディション)

AI Expanded Access

AI Ultra Access

参考価格

Workspace Standard

1,600円/1ライセンス

 

Workspace Plus

2,500円/1ライセンス




約4,000円/1ライセンス

約40,000円/1ライセンス

Google Workspace with Gemini

利用可能

高度なAI機能の利用上限が拡大

高度なAI機能の利用上限が最大

Google Vids

利用可能

動画生成機能の利用上限が拡大

動画生成機能の利用上限が最大

Gemini アプリ

利用可能

機能の利用上限が拡大

機能の利用上限が最大

NotebookLM

利用可能

機能の利用上限が拡大

機能の利用上限が最大

Flow

利用不可

利用上限が拡大

利用上限が最大

※料金はお住まいの地域の通貨とサブスクリプションの期間によって異なります。具体的な料金や割引についてはadmin.google.comにログインして確認、またはお問い合わせください。

AI Ultra Access 利用可能プラン

AI Ultra Accessは対象となるGoogle Workspaceエディションは幅広く、以下のエディションをご利用中の方が、アドオンとして追加することで利用可能です。

  • Business エディション
    Business Base(※2026年3月現在ではインドでのみ利用可能)、Business Starter、Business Standard、Business Plus
  • Enterprise エディション
    Enterprise Starter、Enterprise Standard、Enterprise Plus
  • Education エディション
    Education Fundamentals、Education Standard、Education Plus
  • その他のプラン
    従来の無償版G Suite

これらの対象プランにアドオンを追加することで、動画生成や複雑なコーディングタスクなど、Workspaceの高度なAI機能を最大上限で活用できるようになります。

参考資料:Google公式サポートページ

なぜ「AI Ultra Access」が必要なのか?
ただの上限解放ではない

数千円規模の標準プランと比較して、AI Ultra Accessは高単価なアドオンですが、それに見合うだけの明確な理由があります。

動画ファイルはテキスト等に比べてトークン(AIの処理量)の消費が激しく、標準のライセンスではすぐに使用量の上限に達してしまいます。日常的に動画コンテンツを扱う場合、この上限が業務のボトルネックになりかねません。

AI Expanded Accessという中間アドオンプランは日常的にAIを使うユーザー向けに上限が拡大されていますが、長時間の動画生成や複雑なコード推論といった計算負荷の高い作業では上限に達する可能性があります。テキストに比べて処理量の消費が激しい動画ファイルを扱う場合、標準ライセンスの制限が業務の進行を妨げます。

AI Ultra Accessを導入すれば、こうしたAIの利用制限を気にすることなく、最新の動画生成モデルや複雑なコーディング作業を高い利用上限で実行できるようになります。組織のクリエイティビティの壁を取り払い、イノベーションをさらに加速させることが可能です。

高度なAI機能

Business Starter

Business Standard/Plus

Enterprise Standard/Plus

AI Expanded Access

AI Ultra Access

動画・画像・音声生成

Google Vidsでのアバター生成

1か月あたり25個※1

1か月あたり

25個

1か月あたり100個

1か月あたり

500本

Google Vidsでの動画生成

1か月あたり50本※1

1か月あたり

50本

1か月あたり200本

1か月あたり

500本

Google スライドとGoogle VidsのNano Banana Pro

1か月あたり3個

1か月あたり

30個

1か月あたり300個

1か月あたり1,000個

Flow

毎月50

クレジット※3

毎月1,000

クレジット

毎月2,000

クレジット

FlowとWhiskの合計で毎月25,000クレジット

Whisk

アクセス権なし

アクセス権なし

アクセス権なし

Project Mariner

アクセス権なし

アクセス権なし

アクセス権なし

最上位アクセス

PDF の音声解説

アクセス権なし

1日20回まで

1日40回まで

1日200回まで

データ分析

NotebookLM

機能によって異なります

GoogleスプレッドシートのAI関数

上限は近日発表予定

基本の生産性向上

Gemini アプリ 3.0 Pro

機能によって異なります

Workspace Studio※2

1か月あたり100回のフロー実行

1か月あたり400回のフロー実行

1か月あたり2,000回のフロー実行

1か月あたり10,000回のフロー実行

開発・推論

Google Antigravity

最上位アクセス

Gemini CLI

最上位アクセス

Gemini Code Assist

最上位アクセス

※1 Business Starterユーザーは、少なくとも2026年5月31日までの期間限定で、Google Vidsの生成AI機能を無制限で利用できます。
※2 制限の適用は2026年4月1日に開始されます。
※3 AIクレジットは、AIモデルの使用を継続するための利用枠です。消費量はモデルによって異なります。AIクレジットの詳細はこちら:Google Oneヘルプ

 引用資料:Google公式サポートページ 

また、AI Ultra Accessの最大の魅力は、単に「AIをたくさん使えるようになる」ことだけではありません。

標準のGoogle Workspaceプランや他の中間アドオンではアクセスできない、特殊なタスク向けのツールや最新のAIモデルをフル活用できる点こそが、この高度な機能を提供するアドオンの価値です。

このように、AI Ultra Accessは利用上限をなくすことと、上位のAIツールや自律型エージェント群への安全なアクセス権がセットになっているからこそ、組織のクリエイターやエンジニア、リサーチャーの業務を根本から変革し、優れたアウトプットを創出できるのです。

ユースケース

AI Ultra Accessは、単にAIがたくさん使えるようになるという枠を超え、標準プランではアクセスできない高度な専用ツールや次世代モデルを開放し、全く新しい業務フローを構築するためのアドオンです。

以下のように、AI Ultra Accessならではのユースケースを3つご紹介します。

【動画・マーケティング部門】
「Veo 3.1/Flow」を活用した内製での高品質動画量産

  新製品のプロモーション動画やSNS用のショート動画を作成する際、
外注や専門的な動画編集ソフトを使わず、自然言語のプロンプトだけで映画のような高品質なシーンを数分で生成する。

標準プランではテキストや画像の生成がメインですが、Ultra Accessでは次世代の動画生成ツールFlowや最新モデルVeo 3.1が本格的に利用可能になります。

動画生成はテキスト生成とは比較にならないほど膨大なトークンを消費します。しかし、Ultra AccessではFlowとWhiskで共通して使えるAIクレジットが毎月25,000クレジット付与されるため、動画をたまに作るレベルから、日常的なコンテンツエンジンとして量産・スケールアップするというコンテンツ制作の規模拡大と効率化が可能になります。

【エンジニア・開発部門】
Deep Thinkによる複雑なアーキテクチャ設計と問題解決

 

新規サービスのデータベース設計や、複数システムが絡む複雑なロジックの構築において、
AIを高度なペアプログラマーや壁打ち相手として活用する。

標準のGeminiモデルでも日常的なコーディングの補助は可能ですが、システム全体の設計や複雑なバグの解消には限界があります。

単なる回数制限の解除ではなく、Ultra Accessでは高度な推論機能に特化した「Deep Think」などにアクセスできる点が最大の魅力です。表面的なコード生成ではなく、戦略的な問題解決や論理的推論が求められる重厚な開発タスクにおいて、エンジニアの認知負荷を大幅に引き下げることができます。

【研究・企画・リサーチ部門】
NotebookLMの最大限活用による大規模ナレッジの音声化・体系化

 

競合他社の膨大なIR資料や、過去10年分の社内研究データ、分厚い専門書などの大規模な
ソースライブラリを一気に読み込ませる。
そこから瞬時に相互参照して分析情報を引き出したり、長大な資料を移動中に聞ける
ポッドキャスト風音声解説に変換してインプット効率を大きく高める。

NotebookLM自体は他のプランでも利用可能ですが、Ultra Accessでは音声解説、ノートブック数、クエリ数が最大上限まで引き上げられます。これは量が増えるというより、扱える情報の次元が変わることを意味します。

巨大なデータセットを扱う際、標準プランではすぐに制限の壁にぶつかり、資料を分割するなどのAIに合わせる手間が発生します。Ultra Accessの最大上限を活用すれば、人間では読みきれない規模のデータを丸ごとAIに投げ込み、そこから新たなインサイトを抽出するといったようなことも、ストレスなく実行できます。

企業利用に不可欠なセキュリティとプライバシー保護

高度なAIを導入する際、機密情報の取り扱いやセキュリティが懸念されますが、AI Ultra Accessなら安全性を担保しながら利用できます。

GeminiアプリやNotebookLMなどのコアサービスとのやり取りではプライバシーが確保されており、Googleの厳格なエンタープライズ級のセキュリティ基準とコンプライアンス基準に準拠しています。また、他のGoogle Workspaceアドオンと同様に、IT部門が一括で購入・管理できるため、組織として管理された状態を常に維持することが可能です。

ただし、Flow、Project Mariner、WhiskといったAIツールは追加サービスという扱いになり、個別の利用規約が適用されます。これらのツールとのやり取りを通じてモデルがトレーニングされる可能性がありますが、管理者がユーザーやグループごとにこれらのツールの利用を有効または無効にコントロールできるため、社内ポリシーに合わせた運用が可能です。

Google Workspace利用規約(Google Cloud利用規約に統合されています)https://workspace.google.com/terms/premier_terms/?hl=ja

どのような企業・ユーザーにおすすめ?

AI Ultra Accessは、全社員に一律で導入するというよりも、特定のハイパフォーマーや専門部署への限定的な付与に非常に適しています。

特に、以下のような課題がある場合に推奨されます。

動画コンテンツを頻繁に扱うマーケティング・制作部門

前述の通り、動画はトークン消費量が大きいという課題があります。AI Ultra Accessであれば、FlowやVeo 3.1といったツールを使って、制限を気にせず動画生成に取り組むことができます。

高度なプログラミングを行うエンジニア部門

複雑なコード生成や論理的推論をAIに任せたいエンジニアにとって、Deep Thinkへのアクセスと上限の最大化、Google Antigravityの導入は、生産性を劇的に向上させる鍵となります。

直接契約と代理店契約の違い

AI Ultra Accessの導入にあたっては、Googleとの直接契約と吉積情報のような代理店経由でのご契約の2つの方法があります。

※以下の契約条件は一般的な目安であり、詳細はお問い合わせください

  • 直契約のメリット
    Googleと直接契約する場合、単月契約が可能です。短期的なプロジェクトなどで一時的に最上位機能を利用したい場合に適しています。
  • 代理店導入のメリット
    法人間取引で一般的な円建て請求書払いに対応しており、導入サポートもつきます。直接契約の場合は基本的にクレジットカード決済となりますが、代理店経由であれば、社内の経理処理をスムーズに進めることが可能です。

まとめ

AI Ultra Accessは社内のクリエイター、エンジニアやリサーチャーが制限なく能力を発揮し、事業の展開を速やかに引き上げるための投資として機能します。
請求書払いでスムーズに導入したい法人の方や、現在ご利用中のGoogle Workspaceプランへの追加方法についてのご相談は、ぜひ吉積情報までお気軽にお問い合わせください。

何 芊慧
何 芊慧
吉積情報株式会社 マーケティング部
文系出身ながら、テクノロジーの可能性に魅了されIT業界へ飛び込み、入社1年目で「Associate Google Workspace Administrator」「Generative AI Leader」を含む計6つのGoogle Cloud認定資格を取得。
非エンジニアという枠を超え、AIを活用した新しい挑戦を全力で楽しんでいます!
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