Google Workspace (旧 G Suite )料金プランとエディション | G Suiteからの変更点も解説
Google Workspace(旧 G suite )は、Google 社が提供するコラボレーションツール(グループウェア)です。
Gmail や Google カレンダー、スプレッドシートなど、ビジネスシーンには欠かせないものとなっています。
旧 G suite と表記しましたが、 G Suite は 2020年10月より、Google Workspace に名称変更・リブランドされました。
このリブランドにより、プランの大幅な刷新も行われましたが、プランの区分けが複雑化したことで「結局どういう変更になったのかわからない」という方も多いはずです。
本記事では、Google Workspace の料金の解説と、G Suite からの変更点や、実質の料金は上がったのか?などの疑問にお答えします。
「そもそも Google Workspace で何ができるの?」と思われた方はこちらをチェック
・G Suite を使っているが、Google Workspace になって何が変わったのか知りたい
・Google Workspace の料金プランの詳細を理解したい
本記事は Google 社から認定された世界で数少ない Google Workspace (G Suite)のスペシャリスト(〜2019)であり様々な大企業への導入や改革に尽力した丹羽(現職 吉積情報)が監修・アドバイスしました。今回の大きなプラン変更の要所をまとめてくれました!既存ユーザーさんは是非ご参考にください!
目次[非表示]
- 1.Google Workspace の料金は G Suite から上がったのか?
- 2.Google Workspace 料金プラン
- 2.1.Business エディション
- 2.2.Enterprise エディション
- 3.Google Workspace 料金プランは最大利用ユーザー数によってエディションが分かれる
- 4.G Suite と Google Workspace 、プランは何が変わった?
- 5.一番人気だった 旧 G Suite Business と Business Stadard を比較
- 5.1.Google Meet の録画機能の追加
- 5.2.ユーザー数上限の制約(制約なし→300以下)
- 5.3.ストレージの容量制限(無制限→2 TB )
- 5.4.Google Vault(あり→なし)
- 6.旧最上位プラン G Suite Enterprise と Enterprise Standard を比較
- 7.結論:Business Standard か Enterprise Standard プランが人気
- 8.プラン選びに迷ったらご相談ください。
Google Workspace の料金は G Suite から上がったのか?
まず、Google Workspace とG Suite の料金を比較します。
以下は、最も安価なプランである G Suite Basic と Google Workspace の Business Starterの比較表、 G Suite で人気だった Business プランと Google Workspace で人気の Business Standerd の比較表の2つです。
旧 G Suite Basic と Google Workspace Business Starter の比較
系列 |
G Suite Basic |
Business Starter |
料金 |
680円 |
680円 |
ユーザー数制約 |
制約なし |
300以下 ↓
|
コアアプリ |
○ |
○ |
ストレージ容量 |
30 GB |
30 GB |
ビデオ会議参加人数 |
100 |
100 |
共有ドライブ |
× |
× |
ビデオ会議 録画 |
× |
× |
旧 G Suite Business と 新 Google Workspace Business Standard の比較
系列 |
Business |
Business Standard |
料金 |
1,360円 |
1,360円 |
ユーザー数制約 |
制約なし |
300以下 ↓
|
コアアプリ |
○ |
○ |
ストレージ容量制限 |
無制限 |
2 TB ↓
|
共有ドライブ |
○ |
○ |
ビデオ会議参加人数 |
150 |
150 |
ビデオ会議 録画 |
× |
○ ↑
|
Google Vault |
○ |
× ↓
|
結論としては、料金に違いはないものの、 既に G Suite を利用するユーザーにとっては、ほとんどのプランにおいて実質的に値上げに近い改定がされました。
今回の Google Workspace へのリブランドでは、今までなかった「アカウント数によるプラン区分」が生まれました。具体的には、利用ユーザー数が300以上の場合、最上位クラスであるEnterprise プランしか選べないようになりました。
そのため、ユーザー数300以上の企業では、多くの場合、旧ブランドである G Suite よりも選べるプランが高額になってしまいます。
たとえば、G Suite では一番シンプルで安価なプランであった G Suite Basic は Google Workspace において Business Starter になりますが、もしユーザー数が300以上の場合、新プランでは選ぶことはできません。
大企業でも手頃な価格で G Suite を利用できたのに比べ、いきなり Enterprise エディションを選ばなければならない新プランは、実質的に導入のハードルがやや上がったといえるかもしれません。
また、標準的なプランであった G Suite Business は新プランでは Google Workspace Business Standard になりましたが、こちらもユーザー数300の制限があるうえに、プラン内に含まれていたGoogle Vault がさらに上位のプランでしか使えないなどの変更になりました。
ビデオ会議録画の機能や、Windows 端末などの管理(エンドポイント管理)が機能追加されたとはいえ、従来の機能を要望するユーザーにとってはやや不利益ともいえるプラン変更といえます。
本記事はこのあたりの更改を詳しく解説していきます。
Google Workspace 料金プラン
Business エディション
Business エディションは300名未満のアカウントのみが契約できる、リーズナブルでありながらコラボレーションを促進できる主に中小企業向けのエントリーエディションです。
Business Starter
Business Starter は月額680円(税込748円)で利用できるプランです。
30 GB の独自ドメインでのGmailや100人まで参加可能なビデオ会議が特徴で、比較的小規模な企業におすすめの入門プランです。
Business Standard
Business Standard は月額1,360円(税込1,496円)で利用できるプランです。
150人まで参加可能で録画もできるビデオ会議、1ユーザーにつき2 TB までの保存容量とチームで円滑なファイル管理が可能な共有ドライブが付いています。
Business Plus
Business Plus は月額2,040円(税込2,244円)で利用できるプランです。
250人まで参加可能で録画もできるビデオ会議、1ユーザーにつき2 TB までの保存容量、高度なメールの eDiscovery 、データ保持、モバイル管理といったセキュリティ・管理機能が付いています。
Enterprise エディション
Enterprise エディションは、より安全で柔軟性の高い様々な企業向けセキュリティを実装した高度なセキュリティが強化された大企業を中心としたものになります。
Enterprise のご契約はこちらからご確認ください。
Google Workspace 料金プランは最大利用ユーザー数によってエディションが分かれる
各エディションについて
プランの詳細を説明する前に、Google Workspace の大きなエディションの区分について説明します。
Google Workspace のエディションは、主に2つに大別され、それぞれに複数プランが存在する形になりました。(一部例外の Essentials や Frontline といった特殊なプランも存在します)
Google Workspace Business エディション
Business Starter / Business Standard / Business Plus
ユーザー数300以下でのみ契約できるのが Google Workspace の Business エディションです。
SOHO 〜中堅企業を対象にクラウドのコラボレーションをまずは取り入れる、コストパフォーマンスを重視したプランです。
このエディションの中で、プランは Starter / Standard / Plus と3種にわかれます。
Google Workspace Enterprise エディション
Enterprise Standard /Enterprise Plus
ユーザー数に下限がなく(1 ID 〜契約可能)、アカウント1人あたり 5 TB という豊富な容量、より高い管理機能やセキュリティ機能が付与されるのが Google Workspace Enterprise エディションです。
このエディションの中で、プランは Standard / Plus と2種にわかれます。
(メールが不要な Essentials という特殊なプランも存在します)
■Essentials
こちらは、メール( Gmail )とカレンダーを必要とせず、ファイルストレージ( Google ドライブ )や Web 会議・チャット( Google Meet / Google Chat )などのみを提供するエディションです。
※今回はややニッチといえるエディション Essential の詳細は割愛しています。
G Suite と Google Workspace 、プランは何が変わった?
G Suite ではエディションはなく、わずか3つのプラン( G Suite Basic / G Suite Business / G Suite Enterprise )から構成されていました。
もっとも安価なプランであった G Suite Basic ですが、Google Workspace では Business Starter(以下 Business Starter )と金額設定も同じでほぼ対応したプランになります
系列 |
G Suite Basic |
Business Starter |
料金 |
680円 |
680円 |
ユーザー数制約 |
制約なし |
300以下 ↓
|
コアアプリ |
○ |
○ |
ストレージ容量 |
30 GB |
30 GB |
ビデオ会議参加人数 |
100 |
100 |
共有ドライブ |
× |
× |
ビデオ会議 録画 |
× |
× |
旧 G Suite Basic と Google Workspace Business Starter の比較概要
旧 G Suite Basic と Google Workspace の Business Starter では、機能に関してはほとんど違いはありません。
変更点は以下です。
ユーザー数上限の制約(制約なし→300以下)
ほぼ唯一にして最大の違いは、冒頭にも述べたようにユーザー数上限の設定です。
ユーザー数300以下の場合、ほとんど影響はありませんが、300以上ではそもそも Business Starter を選択することができません。
ユーザー数300以上で Basic を契約し、特に不満を感じていない企業にとっては、Google Workspace Enterprise プラン変更によって高度な機能が使えることは確かですが、Basic を契約できないという意味で、実質的な値上げと感じるかもしれません。
参考:Business Starter の解説記事はこちらです。
一番人気だった 旧 G Suite Business と Business Stadard を比較
次に G Suite のプランで一番支持されていた旧 G Suite Business はどうなったのでしょうか。
同じ価格の新プランの Google Workspace Business Standard と比較してみます。
系列 |
Business |
Business Standard |
料金 |
1,360円 |
1,360円 |
ユーザー数制約 |
制約なし |
300以下 ↓
|
コアアプリ |
○ |
○ |
ストレージ容量制限 |
無制限 |
2 TB ↓
|
共有ドライブ |
○ |
○ |
ビデオ会議参加人数 |
150 |
150 |
ビデオ会議 録画 |
× |
○ ↑
|
Google Vault |
○ |
× ↓
|
旧 G Suite Business と 新 Google Workspace Business Standard の比較概要
大きな変更点をいくつか取り上げます。
Google Meet の録画機能の追加
Web 会議(ビデオ会議)サービスの Google Meet ですが、Google Workspace Business Standard では、 G Suite Business ではできなかった「会議の録画」ができるようになりました。これにより、 Web 会議の議事録を残さずとも、会議自体を録画し、Google ドライブ経由でデータ保存して共有することができるようになりました。
こちらについては、今回のプラン変更でポジティブな変更点といえるでしょう。
ユーザー数上限の制約(制約なし→300以下)
Google Workspace Business Standard ではユーザー数に上限がかかりました。
コストパフォーマンスに優れたバランスのよいプラン G Suite Business ですが、300ユーザー以上の企業は利用できなくなっています。
ストレージの容量制限(無制限→2 TB )
ストレージについても大きな変更がありました。
旧 Business は容量無制限だったのですが、新プランでは2 TB の制限がつきました。
業務上2 TB もあれば十分という見方もできますが、動画ファイルなど大容量のデータを扱う業態の企業では、最上位のEnterpriseプランにする必要が出てくるかもしれません( Enterprise では Enterprise Standard 以上で容量無制限)。
Google Vault(あり→なし)
Google Vault とは、メールやチャット、ドライブ内のドキュメントなどを、ユーザーとは別に監査目的で管理者が保持(アーカイブ)できる機能です。
目的はあくまでもコンプライアンス対策で、万が一の訴訟の際のスムーズなデジタルデータの記録保持、データ検索、書き出しができる機能です。
必ずしもすべての組織に必要とは限りませんが、万が一のメール監査など、コンプライアンス対策の規定がある企業の管理者にとっては非常に重要な機能でした。
この Google Vaultが、新プランの Business Standard では機能付与されなくなり、必要なユーザーは実質上位の Business Plus(もしくは Enterprise エディション)を契約することになるでしょう。
G Suite Business の実質的な後継プランは、300以下の企業であれば Google Vault も使えることから、Google Workspace Buisiness Plus となり、300以上であれば、Google Workspace Enterprise ( Standard もしくは Plus )となることから豊富で充実したセキュリティ機能が付与したEnterprise エディションの機能を必要としない企業としては値上げに感じてしまうかもしれません。
旧最上位プラン G Suite Enterprise と Enterprise Standard を比較
最後に、今までの最上位プランの旧 G Suite Enterprise がどう変化したのかをみてみます。
Google Workspace Business Plus と、 Google Workspace Enterprise 両方と比較してみます。
系列 |
G Suite Enterprise |
Enterprise Standard |
Enterprise Plus |
料金 |
3,000円 |
※問い合わせ |
※問い合わせ |
ユーザー数制約 |
制限なし |
制限なし |
制限なし |
コアアプリ |
○ |
○ |
○ |
ストレージ容量制限 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
ビデオ会議参加人数 |
250 |
250 |
250 |
ビデオ会議 録画 |
○ |
○ |
○ |
Google Vault |
○ |
○ |
○ |
アクセス制限 |
○ |
○ |
○ |
データ損失防止DLP |
○ |
○ |
○ |
セキュリテイセンター |
○ |
- ↓
|
○ |
ワークインサイト |
○ |
- ↓
|
○ |
AppSheet Pro |
○ |
- ↓
|
○ |
Enterprise エディションの新旧比較
従来の G Suite Enterprise はどんな企業においても最上位の位置づけでした。
高度な DLP (データ損失防止)やセキュリティの AI 監視であるセキュリティ センターや従業員の働き方指数を分析できるワークインサイトなど、まさに大企業向けの Enterprise ならではの高度な機能が G Suite Enterprise の特徴です。
そうした機能を引き続き使いたい場合、300以下の企業であっても、Google Workspace Enterprise ( Standard もしくは Plus)を契約する必要があります。300以下の Business での最上位プラン Google Workspace Business Plus は、Google Vault こそ使えますが、Enterprise ならではの高度なセキュリティ 機能がないからです。
参考:Business plus の解説記事はこちらです。
G Suite Enterprise の実質的後継プランは、Google Workspace Enterprise Plus ですが、選択肢は少し広がりました。
AI による情報漏えい監視のセキュリテイセンターや働き方分析のワークインサイト、社内アプリ作成可能な AppSheet などの機能が不要で、アクセス制御(コンテキストアウェアアクセス)や DLP だけが必要だった企業にとっては、逆にコストパフォーマンス高いプランといえるのが、Google Workspace Enterprise Standard です。
結論:Business Standard か Enterprise Standard プランが人気
実際の導入現場においては、どのプランが選ばれているのでしょうか?
300以下の企業で、コラボレーションを促進した企業には、Business Standard が人気です。容量は2 TB に大幅に上がり、共有ドライブという組織で管理できるドライブのストレージも使えるので、「まず Google Workspace を導入したい」とお考えの中小企業にとっては、とても検討しやすいプランです。
またアカウント数を問わず、クラウドのセキュリティはしっかりとしたい、アクセス制限やデータ漏洩防止、モバイル管理やデータ監査などを求める企業様には、Enterprise Standard
が選ばれています。
まずは
- Business Standard
- Enterprise Standard
この2つのプランを基本に検討されるのがおすすめです。
プラン選びに迷ったらご相談ください。
Google Workspace の専門家集団である吉積情報では、いつでも経験豊富なスタッフが貴社のプラン選びに最適な助言を差し上げられます。どうぞお気軽にご相談ください。