Gmailでメールアドレス追加すべき状況
まずは、Gmailでメールアドレスを追加すべき状況について、以下3点を紹介します。
- プライベートと仕事用を分けたい
- Gmailで全てのメールを一括管理したい
- メールアドレスを変更したい
プライベート用と仕事用でメールアドレスを使い分けたい
仕事のメールがプライベートのメールに紛れてしまうと、重要な連絡を見落とす原因になります。 仕事専用のGmailアドレス(Google アカウント)を別途作成することで、オン・オフの切り替えがスムーズになり、セキュリティリスクも軽減できます。
Gmailでは複数のアドレスを簡単に管理できるため、仕事とプライベートでアドレスを分けることも容易にできます。メールアドレスを分ければ、効率的に仕事を進められ、有意義なプライベート時間を過ごせるでしょう。
以下の記事もあわせてご覧ください。
Gmailの便利な使い方でビジネスを効率化しよう!機能を詳しく紹介!
Gmailで全てのメールを一括管理したい
複数のメーラー・メールサービスを使用していると、それぞれのアカウントを個別に管理する必要があり、大きな手間となってしまいます。
Gmailでは、Yahoo! メールなどの他のメールアカウントも一括管理できます。Gmailに他のメールアカウントを追加すれば、全てのメールをGmail上で送受信することが可能です。複数のメーラーを開いて確認する手間もなくなり、メールを確認する時間も少なくすみます。
さらに、Gmailの検索機能・フィルター機能を活用すれば、必要なメールを迅速に見つけ出せるでしょう。また、Gmailにはスパムフィルターが搭載されているため、セキュリティ面でも安心して利用できます。
Gmailで複数メールを一括管理することは、手間を削減できることはもちろん、セキュリティの向上も期待できます。
また、Gmail内でメールを自動振り分けすることも可能です。その設定方法などについては、こちらの記事をご覧ください。
Gmailの自動振り分け設定でメールの見逃しを防止!変更や解除の方法も解説
メールアドレスを変更したい
メールアドレスを変更したい場合も、Gmailでメールアドレスを追加することが有効です。
今使っているメールアドレスをすぐに削除してしまうと、過去のやり取りや重要な情報が失われる恐れがあります。多くの用途でメールアドレスを使っている場合に削除すると、メール相手への影響が大きいでしょう。
メールアドレスを変更したい場合も、いきなり旧アドレスを削除するのではなく、新しいGmailアドレスを作成して移行期間を設けるのが賢明です。 新旧のアドレスを並行して使いながら、徐々に連絡先へ周知していくことで、重要なメールのロストを防ぐことができます。
Gmailでは、新規メールアドレスも簡単に追加でき、複数アドレスの表示切り替え・管理も簡単です。新旧のアドレスを並行して使用しながら、徐々に新しいアドレスへと移行していきましょう。
関連記事:Gmailの基本操作(ファイル添付)一般的なファイル添付からドライブリンクの共有まで
Gmailでメールアドレスを追加する方法
ここからは、目的に応じて2つのパターンで追加手順を紹介します。
パターンA:新しいGoogleアカウント(Gmailアドレス)を作成する
ここでは、仕事用やサブアカウントとして、まったく新しいメールアドレス(@gmail.com)を取得したい場合の手順です。
1.Gmailの画面を開きます。右上のアイコンを選択して「アカウントを追加」をクリックします。

2.画面左下の「アカウントを作成」をクリックします。

3.「個人で使用」「子供用」「仕事/ビジネス用」のリストが表示されますので、用途に応じて選択します。本手順の例では「仕事/ビジネス用」を選択します。

4.Google WorkspaceもしくはGmailを選択する画面が表示されます。用途に応じて適切な方を選択してください。本手順の例では「Gmail」を選択します。

5.姓名を入力して、「次へ」をクリックします。

6.生年月日と性別を入力して、「次へ」をクリックします。

7.追加したいメールアドレスを入力します。

8.新しいメールアドレスのパスワードを入力します。

9.再設定用のメールアドレスを入力します。

10.電話番号を追加します。

11.アカウント情報の確認画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。

12.プライバシーと利用規約の画面が表示されたら、内容を確認の上問題なければ「同意する」をクリックします。

13.「続行」をクリックして、ビジネス用の設定を追加してください。

複数のGmailアカウント作成手順は以上です。
これで、右上のアイコンからいつでもアカウントを切り替えて利用できるようになります。
パターンB:1つのGmailアカウントで複数メールアドレスを一括管理する
こちらは、すでにお持ちの他社メールアドレス(Yahoo!メールや独自ドメインメールなど)を、メインのGmailで送受信できるようにする設定です。
【重要】設定前の注意点(2026年1月の仕様変更について)
これまで、Gmailで外部メールを一括管理するには「POP受信設定」が一般的でしたが、Googleより2026年1月をもってWeb版GmailでのPOP受信機能(外部メールの取り込み)を終了するとの発表がありました。
そのため、これから設定を行う場合は、将来的に機能が停止するPOP設定ではなく、「自動転送」を利用した一括管理を強くおすすめします。
参考:GmailのGmailify と POP の今後の変更について
【推奨】STEP 1:受信設定(自動転送)
Yahoo!メールやOutlookなど、取り込みたい外部メールサービス側で、「受信したメールをGmailのアドレスへ自動転送する」設定を行います。 これにより、POP機能廃止後も問題なくGmailでメールを一元管理できます。
- 外部メール側(Yahoo!メール等)の設定画面を開きます。
- 「転送設定」や「自動転送」の項目を探します。
- 転送先に、お使いのGmailアドレス を指定します。
- 外部メール側で設定を保存します。
これで、外部メールに届いたメールが自動的にGmailに転送され、一括管理できるようになります。
STEP 2:送信設定(SMTP)
Gmailから、その外部アドレスの名前でメールを送信できるようにする設定です。
- Gmail画面右上の歯車マークから「すべての設定を表示」をクリックします。
- 「アカウントとインポート」タブを開き、「名前」の項目にある「他のメールアドレスを追加」をクリックします。
- 追加したいメールアドレスと名前(送信者名)を入力します。「エイリアスとして扱います」:通常はチェックを入れたままでOKです。チェックを入れると、そのアドレスで送信したメールも自分の「送信済み」トレイに保存され、検索しやすくなります。
- 送信サーバー(SMTP)情報を入力します。(※各メールプロバイダの情報を参照)
- 確認メールが届くので、リンクをクリックまたは確認コードを入力して認証を完了します。
これで、Gmail上でそのアドレスを選んでメールを送れるようになります。
関連記事:Gmailの送信者名を変更する方法を解説! Google アカウント名との違いを理解して使い分けよう
Gmailでメールアドレス追加できない状況と対処法
設定時にエラーが出る場合の主な原因と対処法です。
- エイリアスの上限に達しているとき
- 既にメールアドレスが存在している
エイリアスの上限に達しているとき
Gmail(無料版)では、送信元として追加できるエイリアス(他のメールアドレス)の数に上限があります(最大30個程度)。上限に達している場合は、メールアドレスを追加できません。その場合、使わないエイリアスを削除することで、新しいエイリアスの追加が可能です。エイリアスの削除は、Gmailの設定メニューから行えます。
Google Workspaceアカウントを使用している場合、エイリアスの作成は管理者が制限しています。メールアドレスを追加したい場合は、管理者に連絡し、新しいエイリアスの発行を依頼しましょう。
既にメールアドレスが存在している
組織でGoogle Workspaceを利用している場合、追加しようとしているアドレスが既にグループアドレスや他のユーザーとして存在していると、エイリアスとして追加できないことがあります。管理者に確認し、重複がないかチェックしましょう。
メールアドレスを追加する際は、希望するメールアドレスが既に他のユーザーに使用されていないかを確認しましょう。希望のアドレスが既に使用されている場合は、アドレスの一部を変更する、もしくは異なるアドレスを検討することが望ましいです。
関連記事:Gmailの署名の設定方法 複数の署名を使い分けよう
Gmailのメールアドレス追加後にやっておくべき設定
複数アドレスを快適に使いこなすために、以下の設定を必ず確認しておきましょう。
- 送信元アドレス(From)の使い分け設定
- フィルタ&ラベルでメールを自動振り分け
- チームで共有するなら「メール委任」がおすすめ
- 署名をアドレスごとに設定する方法
送信元アドレス(From)の使い分け設定
Gmailで複数のメールアドレスを追加した場合、送信時にどのアドレスから送るかを選べるように設定しておくことが大切です。デフォルトでは、どのアドレス宛に来たメールでも、返信時には「メインのGmailアドレス」が送信元になるため、複数アドレスの設定をしている場合、仕事メールにプライベートアドレスで返信してしまう誤送信のリスクがあります。
そこで、設定画面の「アカウントとインポート」から、追加したアドレスに対して「別の送信元アドレスとして使用」を有効化すれば、メール作成画面で Fromを切り替えられるようになります。
設定場所:「設定」>「アカウントとインポート」>「名前」>「デフォルトの返信モードを選択」
推奨設定:「メールを受信したアドレスから返信」にチェックを入れる。
仕事用・プライベート用・問い合わせ用などアドレスごとに役割が異なる場合、この設定をしておけば誤送信を防ぎつつ適切な送信者情報でメールを送れます。また、特定のアドレスをデフォルトの送信元に指定することもでき、日常運用の効率化につながります。
そこで、返信時のミスを防ぐために、「メールを受信したアドレスから返信」に設定を変更しておくことを強くおすすめします。これにより、仕事用アドレスに届いたメールには、自動的に仕事用アドレスで返信が作成されるようになります。
フィルタ&ラベルでメールを自動振り分け
メールアドレスを追加した後は、受信メールを自動で整理できるようフィルタとラベルを設定しておくこともおすすめです。Gmailのフィルタ機能では、送信先アドレス・件名・キーワードなどの条件に応じて、自動でラベルを付与したり、特定フォルダに分類したりできます。
たとえば「設定」>「フィルタとブロック中のアドレス」から、「To(宛先)が [追加したアドレス] の場合」→「ラベル [仕事用] を付ける」といったフィルタを作成することで、一目でメールの種類が判別できます。
チームで共有するなら「メール委任」がおすすめ
もし、「info@〜」のようなお問い合わせ窓口のアドレスを、部署のメンバー複数人で管理するためにGmailへ追加しようとしているなら、Google Workspaceの「メールの委任」機能がおすすめです。パスワードを共有せずに受信トレイをシェアでき、「誰が既読にしたか」等のステータス管理もしやすくなります。セキュリティリスクを回避するためにも、組織利用では委任機能の活用を検討してください。
参考:https://support.google.com/a/answer/11946994?hl=ja
署名をアドレスごとに設定する方法
Gmailでは「設定」>「全般」>「署名」から、メールアドレスごとに異なる署名を設定できます。仕事用・プライベート用・問い合わせ用で署名内容を変えたい場合に便利です。社外向けなら会社名・役職・電話番号を含めた正式な署名、プライベートなら簡易的な署名、といった使い分けが可能です。署名を自動付与しておくことで、毎回入力する手間が省けるうえ、抜け漏れや不統一な表記を防ぎ、相手に与える印象も統一できます。
Gmailでメールアドレスを追加して便利に使いこなそう!
本記事では、Gmailでメールアドレスを追加する方法、追加すべき状況、追加できない状況とその対処法について紹介しました。Gmailを活用すれば、メールアドレスの追加や複数メールの一括管理を簡単に行えます。GmailはGooogle サービスのため高いセキュリティ対策がされています。複数メールアドレスを持っているなら、Gmailでまとめると安心して運用できるでしょう。
ただし、2026年以降のPOP廃止など、技術的な仕様変更には注意が必要です。基本的には「転送設定」で受信を集約し、Gmail側で「送信設定」を行う運用が最も安定的でおすすめです。
当サイトでは他にもGmailの活用・運用に関するノウハウを発信中です。本記事とあわせてご覧ください。
Gmail関連記事:https://www.yoshidumi.co.jp/collaboration-lab/tag/gmail
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