公開日: 更新日:

石見 沙紀

AppSheet(アップシート)の活用事例まとめ!ノーコードでできること・開発例も詳しく紹介

AppSheet(アップシート)の活用事例まとめ!ノーコードでできること・開発例も詳しく紹介サムネイル画像

AppSheet(アップシート)は、プログラミング不要で本格的な業務アプリが作れるノーコード開発ツールです。

スプレッドシートなどの既存データを活用し、スマホやPC対応のアプリを手軽に構築できるため、業務効率化やDX推進に役立ちます。

本記事では、AppSheetの基本的な使い方から、実際の活用事例、開発でできることまで、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。

ノーコードでどこまでできるのか、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

AppSheet(アップシート)とは

AppSheetは、Google Cloudのサービスの一つで、プログラミングの知識がなくてもアプリを簡単に作成できるノーコード開発プラットフォームです。

データ元・画面デザイン・機能など、必要な物を組み合わせるだけでアプリを作れます。ドラッグ & ドロップやプルダウンメニューを使って誰でも直感的に操作できるのです。

また、Google Workspace連携も可能で、Googleカレンダーやスプレッドシートなどのデータと連携することもできます。

AppSheetを使えば、誰でも簡単にアイディアを活かして、様々なアプリを簡単に作成できるのです。

AppSheetの導入メリット

AppSheetは、スマホ・タブレット・PCといったマルチデバイスに対応しており、外出先や現場からでも同じ操作性で利用できます。スプレッドシートなどと連携し、データを一元管理できるのも大きな魅力です。入力内容はリアルタイムで反映されるため、情報の更新や共有がスムーズに行え、業務の効率化とミスの削減につながります。

参考記事:AppSheetで手軽にアプリ作成!メリットと活用シーンを紹介

AppSheetの使い方

AppSheetの使い方について、以下5つの流れで紹介します。

  • 開発アプリの決定
  • データベース作成
  • ログイン
  • アプリの作成方法の選定
  • 設定・調整

開発アプリの決定

まずは、開発アプリの決定です。

AppSheetを利用する時は、最初に何のアプリを開発するのか決めましょう。

解決したい具体的な課題や改善したい業務プロセスを明確にすることが大切です。その次に、どのような機能が必要かをリストアップし、対象となるユーザーやシナリオを考えていきます。

例えば、在庫管理アプリなら、商品の登録、在庫の追跡、注文の処理といった機能が必要になりますし、データの出力形式やレポートの作成方法も検討する必要があるでしょう。

アプリ開発の方向性が定まれば、必要な機能やデザインを具体的にイメージでき、効率的で効果的なアプリを開発できます。

データベース作成

データベース(データを管理する箱)を自身で作ってAppSheetに取り込みたい場合、事前にデータベースを作成する必要があります。

まず、アプリで使用するデータを整理するために、Googleスプレッドシートなどを準備しましょう。顧客管理アプリの場合、顧客情報を含むシート、注文情報を含むシートなどを作成していきます。

シート内では、項目単位に見出しをつけて、フィールドにデータを入力していきます。データの入力が完了したら、AppSheetにスプレッドシートを連携して アプリ内でデータベースが利用可能になるのです。

ログイン

データベースの作成が完了したら、AppSheetに連携させるためにAppSheetの公式サイトにログインします。

アプリの作成方法の選定

ログインが終わってAppSheetを開いたら、アプリの作成方法を選定していきます。

AppSheetには、以下の3つの作成方法が用意されています。

  • Start with your own data

自身がすでに保有しているデータ(例えば、GoogleスプレッドシートやExcelファイルなど)をAppSheetに取り込みたい場合はこちらを選択します、

  • Start with an idea

自身が抱える解決したい問題や達成したい目的に基づいてアプリをゼロから作成する方法です。具体的なアイデアや目標をもとにアプリの機能やデザインを一から構築できます。自由な発想で独自のアプリを作りたい場合に向いています。

  • Start with a template

あらかじめ用意されたテンプレートを基にアプリを作成する方法です。AppSheetには様々な業務用途に対応したテンプレートが用意されており、利用すれば迅速にアプリを開発できます。特定の業務プロセスにすぐに対応できるアプリを必要とする場合に便利です。

自分の状況やニーズに最も適した方法を上記から選定することで、効率的かつ効果的にアプリを作成できます。

設定・調整

設定・調整では、AppSheetで開発するアプリのユーザーインターフェースや機能を設定していきます。

例えば、データ入力項目の設定では、データタイプ(テキスト・数値・日付など)を設定し、必要に応じて入力規則やデフォルト値を指定していきます。

デザイン面では、ビジュアルエディタを使って画面レイアウトの変更、色の設定、ボタンやアイコンの配置などを行います。

また、特定の条件が満たされたときにメール送信、データを更新するなどの、動作やワークフローの自動化を設定することも可能です。

AppSheetでは、ユーザーにとって使いやすく、目的に合ったアプリを作成するための設定・調整機能が用意されています。

 

AppSheetの活用シーン

ここからは、AppSheetの活用シーンについて、以下4点を紹介します。

  • ノーコードのアプリ開発
  • 業務自動化
  • テンプレートの活用
  • Google Workspaceとの連携

ノーコードのアプリ開発

AppSheetはノーコードのため、ユーザーは視覚的なインターフェースを通じて直感的にアプリを開発できます。

例えば、ドラッグ&ドロップ操作で画面レイアウトやデータ入力フォームを設定できます。また、条件に基づく自動アクションや通知の設定も簡単に行え、業務プロセスの自動化やデータ管理の効率化が実現します。

また、AppSheetは豊富なテンプレートを提供しており、特定の用途に応じたアプリを迅速に作成できるため、ユーザーはテンプレートを基に、自分のニーズに合わせて機能やデザインを調整することも可能です。

プログラミングの知識がなくても、直感的な操作と視覚的なツールを使って、機能的でカスタマイズ可能なアプリを作成できる点が、AppSheetの大きなメリットです。

専門的なスキルが不要なため、誰でも手軽に自分専用のアプリを開発し、業務の効率化や問題解決に活用できます。

 

業務自動化

AppSheetでは、業務自動化を実現できます。

例えば、複数のファイルにデータを入力しなければならない場合、AppSheetを利用すれば、これらの作業を自動化できるのです。

さらに、アプリを通じてデータをリアルタイムで更新し、複数人で共有することも可能です。これにより、社員全員が常に最新の情報にアクセスでき、業務の効率性が高まります。

また、新しいデータが入力された際に自動で通知を送信したり、特定の条件が満たされたときにデータの更新やレポートの生成を自動化するなど、ワークフローを設定することも可能です。AppSheetを使えば日常的なルーチン作業を自動化でき、担当者はより重要な業務に集中できるでしょう。

AppSheetを活用することで、複雑なデータ管理や従業員との連携を自動化し、業務全体の効率化と生産性向上を実現できます。

 

テンプレートの活用

AppSheetには、さまざまな業務用途に対応したテンプレートが豊富に用意されており、アプリ開発を迅速かつ簡単に行えます。

テンプレートを選択すれば、ユーザーは一からすべてを構築する必要がなくなります。

テンプレートをカスタマイズすることも可能です。ユーザーは自身のニーズに合わせてフィールドを追加したり、デザインを変更したり、独自のワークフローを設定したりできます。テンプレートをベースにしながらも、完全に自分仕様のアプリを完成できるのです。

AppSheetのテンプレートは、初心者から経験豊富な開発者まで、幅広いユーザーにとって役立つリソースです。

 

Google Workspaceとの連携

AppSheetは Google スプレッドシート、Google ドライブ、Google カレンダーなど、Google Workspaceのサービスとシームレスに統合できます。データ管理や共有、スケジュール管理が一元化されるため、業務の効率化が大幅に向上するのです。

例えば、Google スプレッドシートをデータソースとして使用すれば、AppSheet内でのデータがリアルタイムで反映されます。Google カレンダーと連携すれば、AppSheetで開発したアプリからスケジュール管理やイベントの自動更新も可能です。

さらに、Gemini inAppSheetを活用すれば、より高度なデータ分析と視覚化を実現できます。例えば、データのトレンド分析や予測機能を活用して、業務改善のための具体的なアクションを提案することが可能です。

AppSheetはGoogle Workspaceと密接に連携することで、データ管理や業務の自動化を実現します。

参考記事:【最新情報】Gemini inAppSheet(旧 Duet AI inAppSheet)を使ってみた!

 

AppSheetの活用事例(業務別)

AppSheetの業務別の活用事例について、以下2点の例を紹介します。

  • 在庫管理業務
  • 案件管理業務

在庫管理業務

AppSheetでは、在庫管理業務におけるアプリを開発することが可能です。

在庫管理アプリとは、企業が在庫の追跡、管理、最適化を行うためのアプリです。

AppSheetを利用すれば、リアルタイムでの在庫情報の更新が可能です。ユーザーは商品の入出庫情報をアプリに入力するだけで、在庫数量を自動的に更新し、アプリ上に反映できます。これにより、関係者は常に最新の在庫状況を把握できます。

また、スマートフォンやタブレットのカメラを使用してバーコードをスキャンするだけで、商品情報をアプリに反映することも可能です。

さらに、AppSheetのデータ連携機能を活用すれば、Googleスプレッドシートだけでなく、その他のデータソースと簡単に統合でき、在庫データを他の業務システムと共有でき、業務全体の効率を向上できるでしょう。

AppSheetを活用すれば、在庫管理の効率化と精度向上を実現するカスタムアプリを迅速に開発できます。

参考記事:AppSheetで手軽に作る在庫管理アプリの作り方:使い方まで徹底解説

案件管理業務

AppSheetでは案件管理業務に必要なアプリも開発可能です。

案件管理アプリでは、各案件の詳細情報を入力し、進捗状況や納期を一元管理できます。ユーザーは案件ごとにタスクを設定し、担当者を割り当て、チーム全体で進捗を共有することも可能です。

アプリを通じて案件の進捗状況が随時更新されるため、チームメンバー全員は誰がどこまで進んでいるのか、最新の情報を把握できるようになります。

また、通知機能を設定することで、重要な期限やタスクの完了時にアラートを受け取ることも可能です。

AppSheetを使えば、案件管理アプリを簡単に開発でき、プロジェクトの効率化と管理面の精度の向上ができるでしょう。

参考記事:AppSheetサンプルアプリ紹介 案件管理アプリ編

AppSheetの活用事例(業種別)

AppSheetを活用している事例を業種別に紹介します。

  • フルサト・マルカホールディングス(業種:エンジニア)
  • 大栄技研(業種:素材・化学・食品・医薬品技術職)

フルサト・マルカホールディングス株式会社(業種:エンジニア)

フルサト・マルカホールディングス株式会社は、組織統合によるスピード感の低下や、IT企画部だけでは対応しきれない開発課題を抱えていました。2021年の統合当初は、内製やスクラッチ開発によって対応を試みていましたが、部門のリソースだけでは限界があると感じていました。統合前からRPAを導入し、個別最適化を進めていたものの、課題のすべてに対応するには至っていなかったといいます。

そこで、ノーコード開発に活路を見出し、社内で利用していたグループウェア「Google Workspace」との親和性が高く、開発スキルがほとんど不要なAppSheetの採用を決定されました。

AppSheet導入後は、4つの業務アプリをリリースし、業務効率化を実現しました。具体的には、「顧客訪問管理アプリ」「購入申請ワークフローのアプリ化」「問い合わせ管理ツール」「情報収集をナレッジ化するアプリ」などです。これらのアプリにより、たとえば訪問後に自動で作業報告書が作成されたり、購入申請から承認までのフローがChatで通知されたりと、日常業務が大幅に効率化されました。

さらに、現場でのアプリ活用の選択肢が増えたことで、アジャイル開発が可能になり、現場とビジネスサイドの間でスピード感のある対応が実現しています。

知見とサポート力に優れた導入パートナーとして、吉積情報をお選びいただきました。相談のしやすさや一緒に取り組む安心感が決め手となり、ビジネスを超えた人間味のある対応にも信頼を感じていただきました。営業担当とエンジニアが一体となり、困ったことがあれば迅速かつ親身に対応してくれる点が非常に心強いとの評価をいただいております。

関連記事:AppSheetで、現場のアイデアをカタチにするフルサト・マルカの取り組み

大栄技研工業株式会社(業種:素材・化学・食品・医薬品技術職)

大栄技研工業株式会社では、これまで現場の日報や製造実績を紙で管理しており、情報が従業員任せで散在している状態でした。そのため、組織全体として情報を有効活用できず、「宝の持ち腐れ」のような状況に陥っていました。

製造や業務の進捗情報がリアルタイムで共有されず、他部署からは状況が見えづらいという課題もあり、製造現場における非効率性が深刻化してたといいます。

この課題を解消するため、2023年7月より製造部署のデジタル化プロジェクトを立ち上げ、自社に合った方法を模索する中で、「自分たちで実際に手を動かしながら探っていくスタイル」が最適だと判断。現場主体でアプリを開発できるツールを検討した結果、操作性に優れ、コストメリットも大きいAppSheetの導入を決定されました。

導入後は、以下のような業務アプリを構築・活用されています。

  • 製造現場の実績値入力アプリ
  • 運搬業務管理アプリ
  • 工程ごとの不良可視化アプリ
  • 改善活動の要望入力アプリ

AppSheetはデータベース設計さえできれば、あとは直感的な操作でアプリを構築でき、製造現場のデータ設計にも柔軟に対応できる、といった点を評価されています。中小規模の製造業でも十分に活用できるツールであり、他社にもぜひ推奨したいとのことです。

導入パートナーには、実績があり、誠実さとサポート力に優れているという点で吉積情報をお選びいただきました。現場に寄り添った支援を高く評価していただいております。

関連記事:製造現場の”見える化”をAppSheetで実現。挑戦を続ける大栄技研工業がアプリ制作で重視したこととは?

AppSheetを活用して簡単にアプリを作ろう

本記事では、AppSheetの使い方や開発事例、実際にできることまでわかりやすくご紹介しました。AppSheetを使えばプログラミングの知識がなくても、業務に役立つ高機能なアプリをスピーディに開発でき、時間やコストの大幅な削減が期待できます。

また、Google Workspaceと連携することで、Googleカレンダーやスプレッドシートの情報をリアルタイムに反映できるなど、さらに便利に活用できます

吉積情報では、AppSheetの導入・活用支援を行っており、多様な事例もご紹介しています。

AppSheetについてもっと知りたい、自社に適した活用法を知りたい、という方は
AppSheetのエキスパートが在籍している吉積情報までお気軽にお問い合わせください。

※AppSheetサポートサービスは吉積情報でのライセンス契約企業様に限ります。

石見 沙紀
石見 沙紀
吉積情報株式会社 アプリケーション開発部 AppSheet 担当 飲食業界からIT業界へ。IT業界未経験でもできる! AppSheet エバンジェリストになるべく日々活動中です!
Chromebook & Google Workspaceで実現する!セキュリティ強化と業務効率化 セミナー

14:00-15:00 オンライン

Chromebook & Google Workspaceで実現する!セキュリティ強化と業務効率化 セミナー

詳細はこちら

データはすべてドライブへ!Google ドライブ運用まるわかりセミナー

14:00-15:00 オンライン

データはすべてドライブへ!Google ドライブ運用まるわかりセミナー

詳細はこちら

オンラインセミナー開催中

お申込みはこちらをCheck!

関連する他の記事をよむ