Google Workspaceを紹介
Google Workspaceとは、Googleが開発したクラウドベースの統合型グループウェアで場所やデバイスを問わずアクセスでき、リアルタイムでの共同作業や情報共有をスムーズに実現します。Gmail・カレンダー・ドライブ・ドキュメント・スプレッドシート・Meetなど、ビジネスに必要なサービスを一つの環境でシームレスに利用できます。
2025年に生成AI「Gemini」が標準搭載され、メール文案の自動生成やドキュメントの要約、データの自動分析、会議内容の要点抽出など、業務をより効率的かつスマートに進められるようになりました。
セキュリティや管理機能も企業向けに強化されているグループウェアのため、導入すれば、場所に捉われず仕事環境を提供してくれるでしょう。
関連記事:今こそ知りたい Google Workspaceとは何か、機能や種類・メリット・成功ポイント・導入プランも詳しく紹介
Google Workspaceの機能
ここからは、Google Workspaceの機能を紹介します。
- Gmail
Gmailは、独自ドメインでの利用が可能なビジネスに最適なメールサービスです。スパム対策やウイルスチェック、迷惑メールフィルタなどのセキュリティ機能も搭載されており、社内外の円滑なやり取りをサポートします。
- Googleカレンダー
Googleカレンダーは、予定の登録・共有・通知が簡単にできるスケジュール管理ツールです。チームの空き時間確認や会議室の予約も可能で、組織全体の予定調整をスムーズに行えます。
- Google Chat
Google Chatは、個人・グループでのチャットやスレッド型の会話ができるコミュニケーションツールです。ファイル共有やGoogleドキュメントとの連携も可能で、業務の即時対応に役立ちます。
- Google Meet
Google Meetは、高画質・高セキュリティのビデオ会議ツールで、ブラウザから簡単に参加できます。画面共有や録画機能、ノイズキャンセルなども備えており、遠隔会議を円滑に進められます。
- Googleドキュメント
Googleドキュメントは、複数人が同時に編集・コメントできるクラウド型の文書作成ツールです。変更履歴も自動保存され、どこからでもリアルタイムに作業が進められます。
- Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、Excelのような表計算機能をクラウド上で提供するツールです。同時編集や関数、データ集計も可能で、チームでのデータ分析や管理に最適です。
- Googleスライド
Googleスライドは、クラウドベースのプレゼン資料作成ツールです。複数人でリアルタイム編集ができ、テンプレートも豊富に用意されています。どこからでも作業・共有が可能です。
- Googleフォーム
Googleフォームは、アンケートや申請フォームを簡単に作成できるツールです。回答は自動で集計され、スプレッドシートと連携することで、データ管理や分析も効率的に行えます。
- Googleサイト
Googleサイトは、プログラミングの知識がなくてもWebページを作成できるツールです。直感的な操作で社内ポータルや資料共有サイトが簡単に構築できます。
- Googleドライブ
Googleドライブは、文書・画像・動画などあらゆるファイルをクラウド上に保存・共有できるストレージサービスです。アクセス権の設定やリアルタイムの共同作業にも対応しています。
- 管理コンソール
管理コンソールでは、ユーザーアカウントやデバイス、セキュリティ設定を一元管理できます。IT担当者が組織全体のGoogle Workspaceの運用と保護を効率的に行えます。
- Google Vault
Google Vaultは、メールやチャットの保存・検索・エクスポートが可能な情報ガバナンスツールです。監査やコンプライアンス対応、訴訟リスクへの備えとしても注目されています。
Google Workspaceの料金プラン
ここからは、Google Workspaceの料金プランをご紹介します。
全プランに、Googleの生成AI「Gemini」が標準搭載されているのも大きな特長です。メール作成や議事録の要約、データ整理など、日常業務をサポートするAI機能を追加費用なしで利用でき、高いコストパフォーマンスを実現可能です。

Business Starter
Business Starterプランは、月額800円(税込880円)で利用できる中小企業向けのプランです。カスタムドメインでのビジネス用メールに加え、最大100人まで参加可能なGoogle Meetでのビデオ会議も利用できます。ユーザー1人あたり30GBのストレージが付いているため、ファイル共有やクラウド管理に便利です。基本的なセキュリティ・管理機能やStandardサポートも含まれており、低コストで安心して導入できる点が魅力です。
Business Standard
Business Standardプランは、月額1,600円(税込1,760円)で利用できる中規模ビジネス向けの人気プランです。カスタムドメインのビジネス用メールに加え、最大150人まで参加可能なビデオ会議や、録画機能も利用できます。ユーザー1人あたり2TBの大容量ストレージがあり、ファイルの保存・共有も安心です。セキュリティ・管理機能も充実しており、Standardサポートに加え、有料でEnhancedサポートへのアップグレードも可能です。
Business Plus
Business Plusプランは、月額2,500円(税込2,750円)で利用できる、より高度な機能を備えたビジネス向けプランです。カスタムドメインのビジネス用メールに加え、eDiscoveryやデータ保持機能も搭載されており、コンプライアンス対応にも最適です。最大500人まで参加可能なビデオ会議では録画や出欠確認ができます。ユーザー1人あたり5TBの大容量ストレージに加え、高度なセキュリティ・管理機能も利用でき、StandardサポートはEnhancedサポートへ有料アップグレードも可能です。
Enterprise
Enterpriseプランは、大規模組織向けに設計された最上位プランです。カスタムドメインのビジネス用メールに加え、eDiscoveryやデータ保持、S/MIMEによるメール暗号化など、高度なセキュリティとコンプライアンス対応が可能です。最大500人参加のビデオ会議では、録画や出欠確認も利用できます。1人あたり5TBのストレージに加え、Enhancedサポート付きで、必要に応じてPremiumサポートへのアップグレードも可能です。Enterprise Plusプランではノーコード開発ツール「AppSheet」も利用できます。料金は要件により異なるため、詳細は吉積情報までお問い合わせください。
Google Workspaceの導入メリット
ここからは、Google Workspaceを導入するメリットを説明します。
- コラボレーション強化
- 管理機能の充実
- 柔軟な働き方の実現
- コスト効率の実現
コラボレーション強化
Google Workspaceを利用すれば、コラボレーション強化が可能です。リアルタイムでのドキュメント編集やコメント機能を提供しており、いつでもどこでもアクセス可能な環境で、チームメンバーが同時に作業できる環境が整っているからです。
スプレッドシートやスライド、チャット、Meetなどのコミュニケーションツールと組み合わせることで、情報共有や意思決定が迅速になり、チーム全体の生産性と連携を強化できます。
管理機能の充実
Google Workspaceは、統合管理コンソールを通じて、ユーザーやデバイス、ファイルへのアクセス権限を細かく設定・監視できる点が大きなメリットです。
たとえば、退職者のアカウント停止や、特定ユーザーへのサービス制限、外部共有の制御なども一元的に管理できます。さらに、二段階認証やログの監査といった強固なセキュリティ機能も備えており、情報漏洩リスクの低減にも貢献します。IT担当者にとって安心・効率的な運用ができる環境が整います。
柔軟な働き方の実現
Google Workspaceはクラウドベースのサービスであるため、インターネット環境さえあれば、オフィスはもちろん、自宅や外出先からでもアクセス可能です。パソコン、タブレット、スマートフォンなど、デバイスを問わず業務を継続できるため、テレワークや出張先での対応、時差勤務などにも柔軟に対応できます。これにより、従業員一人ひとりの働き方に合わせた環境が整い、生産性の向上とワークライフバランスを実現できるでしょう。
コスト効率の実現
Google Workspaceはクラウド型サービスのため、従来のサーバーやソフトウェア導入にかかる初期のインフラ投資や保守・メンテナンス費用を大幅に削減できます。また、サブスクリプションモデルを採用しており、企業の規模や業務に応じて必要な機能だけを選んで導入できるため、無駄なコストを抑えながら最適な運用が可能です。
コストを抑えつつ、効率的なIT環境を整えたい企業にとって、優れた選択肢となります。
Gemini/Google Workspace導入企業の事例をご紹介
ここからは、Gemini/Google Workspace導入企業の事例をご紹介します。
- 株式会社伊東屋
- HIGUCHI GROUP
- 株式会社ハートグループホールディングス
- ショーワグローブ株式会社
株式会社伊東屋
株式会社伊東屋(以下、伊東屋)は、社内外で異なるメールソフトの利用や社内サーバーの容量制限に伴う業務の遅延など、多くの課題を抱えており、2012年にGoogle Workspace(旧Google Apps)を導入しました。導入の決め手となったのは、クラウドベースで容量の制約がなく、信頼性の高い点でした。
導入時には吉積情報のサポートを受け、スムーズな初期設定と導入を実現しました。2021年末にEnterprise Standardプランへ移行する際には、吉積情報の「MY START for Google Workspace」を活用し、スプレッドシートでの質疑応答にも迅速かつ丁寧に対応してもらえたことで、安心して進めることができました。
導入後は、売り場担当者が15万点以上の商品情報をクラウド上でリアルタイムに確認できるようになり、業務効率とサービス品質の向上に貢献しています。
吉積情報の継続的な支援が、伊東屋のDX推進を強力に後押ししていると評価いただいています。
株式会社伊東屋導入事例記事:10年以上 Google Workspace (旧 G Suite )を使ってきたからこそ見える、メリットと活用法
HIGUCHI GROUP
HIGUCHI GROUPでは、「業務環境が全体的に滞っている」という経営課題を出発点に、古くなったNotes(ノーツ)の運用や情報のサイロ化、非効率なメール処理・会議調整の状況を打破すべく、Google Workspaceを導入しました。
導入パートナーである吉積情報は、「システム依存度が低いのであれば切り離すべき、むしろ素晴らしいタイミングである」という明確な方針を提案しました。社員向けの説明会・トレーニングもプロフェッショナルに代行したことで、驚くほどスムーズに導入が完了したとのことです。「こんな金額でやってもらってよかったの?」という声が上がるほど、吉積情報の支援に価値を感じてくださいました。
導入後は、GoogleカレンダーやMeet、ドライブ、Gmailなどが社員に定着し、業務効率とコミュニケーションに大きな変化をもたらしているとお話いただきました。
HIGUCHI GROUP導入事例記事:ただの効率化で終わらない新しい働き方と付加価値創造を目指して|本部・店舗間のコミュニケーション課題を解決
株式会社ハートグループホールディングス
株式会社ハートグループホールディングスは、業界特有の非効率な情報共有や紙ベース業務などの課題解決を目的にGoogle Workspaceを導入し、不動産DXを推進しました。
図面や書類を複数部署で承認する業務フローや、大容量データの管理、迅速な対応が求められる不動産業界において、Google Workspaceの使いやすさと高機能性は大きな強みとなりました。メール、チャット、カレンダーの活用により、業務効率や社内外のコミュニケーションが飛躍的に向上したのです。
Googleドライブによる情報の一元管理とrakumo連携による自動同期で、セキュリティ強化とペーパーレス化も実現しました。吉積情報の導入支援サービス「MY START for Google Workspace」により、全社一斉の導入もスムーズに完了しました。
今後はCmosy、DocuSign、AppSheetなどの活用を視野に入れ、さらなるDXの深化を目指しています。
株式会社ハートグループホールディングス導入事例記事:Google Workspaceで不動産DXを成功!ペーパーレス化、データ管理、情報共有の課題を解決し、働き方を劇的に変える
ショーワグローブ株式会社
ショーワグローブ株式会社は、グローバル展開の中で直面していたコミュニケーション不足や情報共有の分断、非効率な意思決定、ITリテラシーの格差などの課題を解決すべく、Google WorkspaceとGeminiを導入されました。
吉積情報からは「AI Driven」プログラムと「My Start」サービスを通じ、段階的な導入や試験導入によるリスクの可視化、動画・チャット・講習による継続的支援を実施しました。
Geminiアンバサダー制度を軸に社内のAI活用が進み、会議資料や議事録、翻訳・検索業務の大幅な効率化を実現されています。
アンケートによると、利用者の82%以上が週15分以上、51%が1時間以上の時間削減を実感し、年間では約23,500時間の業務時間短縮が見込まれているとのことです。また、クラウドでのリアルタイムな共同編集や多言語翻訳により、グローバルな情報共有の円滑化にも繋がりました。
今後は、PLCなどの製造データや基幹・会計・物流データを集約し、AppSheetやConnected Sheet、BIツールによる分析・可視化を進め、データドリブン経営の実現を目指されているとのことです。
ショーワグローブ株式会社導入事例記事:グローバル手袋メーカー、ショーワグローブのDX戦略:Geminiと吉積情報「AI Driven」が実現する革新的な働き方
参考:Google Workspace の導入事例一覧はこちら
Google Workspace導入のポイント
Google Workspace導入のポイントについて、以下5点を説明します。
- 社内トレーニングの重要性
- トライアル機能の活用
- データ移行時のポイント
- サポート体制が充実したパートナー選び
- 現状分析と課題の特定
社内トレーニングの重要性
Google Workspaceを効果的に活用するには、導入後の社内トレーニングが重要です。どれほど高機能なツールでも、社員一人ひとりが使い方を理解し、業務に活かせなければ十分な効果は得られません。
具体的にはGmailやドライブ、ドキュメントなどの基本操作はもちろん、共同編集やセキュリティ管理といった応用的な使い方まで、段階的に教育することがポイントです。
全社員が新しいツールをスムーズに使いこなせるようになることで、業務効率の向上と社内のITリテラシー強化につながります。
トライアル機能の活用
Google Workspaceの導入を検討する際は、トライアル機能の活用が有効です。無料トライアル期間中に、実際の業務フローやチームの運用スタイルとGoogle Workspaceがどれだけ適合するかを確認することで、導入後のギャップを防げます。
また、各プランの機能や管理機能の違いも体験できるため、自社に最適なプランを見極める判断材料にもなります。無理なくスムーズな導入を進めるためにも、トライアル機能は積極的に活用すべきです。
データ移行時のポイント
Google Workspace導入時には、既存のメールやファイルなどのデータを安全に移行することが重要です。移行作業中にデータが破損・消失したり、第三者に漏洩したりしないよう、暗号化やバックアップなどの対策を講じましょう。
また、移行後に誰がどのデータにアクセスできるかといったアクセス権設定にも注意が必要です。適切に管理されていないと、社外に情報が漏れるリスクや、不要なファイルの閲覧・編集につながる恐れがあるため注意が必要です。
サポート体制が充実したパートナー選び
Google Workspaceの導入を成功させるためには、サービス導入だけでなく、導入後の運用を支えるパートナー選びも重要です。
トラブル発生時の迅速な対応や、Google Workspaceの機能追加・仕様変更への継続的なサポートが受けられるかどうかは、長期的な運用に大きく影響します。
業務に支障をきたさないためにも、導入後のフォローアップ体制が充実したパートナーを選ぶことで、安心して継続利用ができ、社内への定着もスムーズになります。
現状分析と課題特定の実施
Google Workspaceを導入する際は、まず自社の現状を正確に把握し、どの業務にどのような課題があるのかを明確にすることが重要です。メール・ファイル共有・会議運用など、日常業務のどこに非効率があるかを洗い出すことで、Google Workspaceのどの機能を活用すべきかが見えてきます。
課題を特定せずに導入を進めると、期待した効果が得られないこともあるため、事前の現状分析がスムーズな導入と定着のために重要です。
「グループウェアからスムーズに移行できるか不安」「導入によって本当に課題が解決できるのか」といった悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。こうした課題の解決には、導入前の現状分析と課題特定が欠かせません。
そうした課題解決をお手伝いするのが、吉積情報が提供するITエンゲージメント最適化診断サービス「ENGAGE UP(エンゲージアップ)」です。
「ITツール活用度アセスメント」では、従業員のITツールへの理解度や課題を可視化し、Google Workspace導入による具体的な効果を明確に提示します。さらに、「ITコストアセスメント」では、現在のIT環境のコストを分析し、Google WorkspaceやChrome OSへの移行でどれだけコスト削減が見込めるかを数値で提示します。
ENGAGE UPなら、1.スムーズな移行支援、2.投資対効果(ROI)の最大化、3.導入効果の“見える化”といった現状分析から活用提案までワンストップでサポートします。
ITエンゲージメント最適化診断サービス「ENGAGE UP」サービスページ:https://www.yoshidumi.co.jp/service/engage-up
参考記事:プロが伝達! Google Workspace 導入を成功に導く3つの仕掛け
Google Workspaceならプレミアパートナーの吉積情報まで
本記事では、GoogleWorkspaceの主要機能から料金プラン、導入メリット、活用事例、導入ポイントまでをわかりやすく解説しました。
Google Workspaceは、Gmailやドライブやカレンダーなどのサービスを統合し、業務の効率化とチームの連携強化を実現するグループウェアです。テレワークや業務のDX化を進めたい企業にとって、Google Workspaceは有効な選択肢と言えます。
導入や活用方法でお悩みの方は、実績豊富なパートナーである吉積情報までぜひお気軽にご相談ください。
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