森田 嶺

【2025最新版】Google Workspace with Gemini が Google Workspace に標準搭載!新料金を解説!

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※Gemini for Google Workspaceは2025年2月にGoogle Workspace with Geminiに名称が変更されました。

Gemini Google Workspace プランに統合され、すべての Workspace ユーザーが追加ライセンスなし(アドオン購入必要なし)で利用可能となりました。2025年1月15日には Google Workspace の Business プラン、1月29日には Enterprise プランに、AI機能が展開されています。

これにより、従来はアドオンでのみ利用可能だった機能が、追加購入なしで利用できるようになりました。

Google Workspace は、個人・チームの生産性向上を実現するためのコラボレーションツールです。 Google Workspace の歴史は古く、最初のリリースは2006年まで遡ります(当時は Google Apps というサービス名)。当時はパソコンのローカル上にインストールされたソフトウェアを利用して業務活動を行なっていたため、ブラウザベースでメールやストレージを活用できる体験は革新的でした。あれから20年近くが経ち、サービスはさらに進化を遂げました。生成AIの導入です。

本記事では、新しくなった Gemini 統合の Google Workspace の新料金体系について詳しく解説します。


 

Google Workspace with Geminiは 標準プランに統合!新料金を紹介!

GoogleWorkspacePrice202503

これからはGoogle Workspace with Geminiを低コストで利用できる

Google は、これまでアドオンとして提供していた AI 機能「Gemini」を、Google Workspace Business/Enterprise に統合すると発表しました。従来は追加料金が必要でしたが、今後は Google Workspace の月額料金に含まれる形で利用できるようになります。

これに伴い、2025 年 3 月 17 日(月)以降、Google Workspace の料金が改定されます。既存の契約者は、契約更新日以降、新料金が適用される予定です。現行の料金でアドオンを追加する場合と比較すると、Gemini をより低コストで利用できるようになります。

 

Gemini for Google Workspace とは何だったか

※こちらは旧プラン「Gemini for Google Workspace に関する内容を紹介しています。

Gemini for Google Workspace は、Google の最新の AI 技術を統合した AI アシスタントツールです。 Gemini は、Google ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、 Gmail などの Google Workspace の各ツールに埋め込まれ、ユーザーの生産性を大幅に向上させることを目的に、様々なサポートを実施します。ユーザーは Gemini のサポートを受けながら、文書生成、MTG内容の要約、既存データからスライドやドキュメントの生成等、様々な業務で生産性を上げることができます。 Gemini for Google Workspace の概要については以下の動画をご参考ください。

Google Workspace with Geminiを標準料金で利用できるメリット

Gemini を Google Workspace の標準プランの料金で利用できるメリットは、業務効率化や生産性向上だけではありません。 Gemini を導入することで得られるメリット、そして Gemini といった生成 AI が企業にとって必要な理由について興味がある方はコチラの記事もご参考ください。生成 AI が注目される社会的背景から、 Gemini を導入することで得られるメリットについて詳しく解説しています。

 

Gemini for Google Workpsace の料金全プラン

※こちらは旧プラン「Gemini for Google Workspace に関する内容を紹介しています。

Gemini for Googe Workspace には4つのプランが存在していました。 Gemini はあくまでアドオンサービスであり、 Google Workspace ライセンスとは別で費用が発生します。各プランの比較を以下に整理してみました。

項目

機能概要

AI Security

AI Meetings and Messaging

Gemini Business

Gemini Enterprise

基本情報

費用

※年契約の場合の月額費用

¥1,130 / 月 /ユーザー

¥1,130 / 月 /ユーザー

¥2,260 / 月 /ユーザー

¥3,400 / 月 /ユーザー

Gemini for Google Workspace 基本機能
(旧Duet AI for Google Workspace アドオンによる Mail / Docs / Sheets / Slide の生成AI 機能)

   

 

 

 

 

 

 

利用回数制限

1,000回 / ユーザー /月

Gemini アプリ(企業向け旧Bard)

※送信プロンプトの非学習を保証

   

 


 


機密保持のためのAIによる自動ラベル付け(DLP連携)

 

   

 

Meet

Meet会議の背景のAIによる生成

 

 

Studio Look / Sound / Lighting

 


 


リアルタイム翻訳、キャプション

 


 


Meet会議の議事録作成機能(Take note for me アルファ版)

 

 

 

 

言語自動認識による翻訳(Translate for Me)

 

 

 

 

出席できない会議にコメント、質問を残しておく(Attend for Me)

 

 

 

 

Meetハードウェアなし、PCのみでクリアな会議。
会議室内の他の参加者のオーディオフィードバック(反響)削除

 





 





画面共有時の電子透かし。不正コピーの追跡、抑止

 


 


出席できない会議にコメント、質問を残しておく

 

 

 

 

Chat

会話の要約

 

 

会話の自動翻訳

 

 

Google Workspace のライセンス数に合わせた購入は不要

大前提として、 Gemini for Google Workspace は Google Workspace のライセンス分だけ購入する必要はありません。企業が必要なアカウント数だけ購入することができます。例えば、マーケティング業務は、メルマガや記事コンテンツの作成、セミナー企画の立案等、生成AIによって生産性向上を実現しやすい職種です。そういった職種の社員にまずは展開し、効果測定とノウハウ蓄積を行いながら、徐々に全社的に展開するという進め方もできると思います。

AI Security は機密情報保護に特化したプラン

「 AI Security 」は、 Google ドライブ上のラベリング機能をAIによって自動化する機能です。このアドオンは、プライバシーを保護するAIモデルを用い、組織のニーズに応じて独自のトレーニングが可能です。AIによって分類されたファイルは、既存のDLP制御によって保護することができます。

AI Meetings and Messaging は Meet と Chat 機能に特化したプラン

2024年にラスベガスで開催された Google Cloud Next のキーノートで、本機能のデモンストレーションが実演されました。この重要な場で発表されたことからわかる通り、 Meet と Chat は Gemini for Google Workspace において、非常に重要な機能であると考えられているようです。確かに機能一覧を見ると、ワクワクするような内容が多いのではないでしょうか。会議に遅れて参加した時に、これまでのディスカッションの内容が要約されて知ることができれば、すぐに会議の会話に加わることができますし、 Chat を使ってドライブ上のファイルを要約できれば、検索して一つ一つのファイルを確認する手間を削ることができます。

Gemini Enterprise は Gemini Business の上位互換版

Gemini Enterprise は「 AI Security 」「 AI Meetings and Messaging 」「 Gemini Business 」の3つのプランで提供する機能を全て利用できるプランになっています。オンライン会議を Gemini でさらに強化したい場合は Gemini Enterprise がオススメです。

これからはGoogle Workspace with Geminiを標準料金で利用可能

Gemini は Google Workspace プランに統合されたため、今後はGeminiの機能を標準料金で利用できるようになります。

Google Workspace with Geminiは、AI 技術を活用して生産性を向上させるための強力なアシスタントツールでした。今後は標準プランで利用できるため、業務効率を大幅に向上させることができます。 Google Workspace のプランで利用できる機能が代わりますので、各プランの特徴を理解し、最適な選択を行いましょう。

関連記事:Google Workspace のプラン比較!もう迷わない!比較ポイントとすべきことを紹介

「AI をどう活用すればよいかわからない」「Gemini についてもっと知りたい」という方向けに Gemini 導入支援プログラム 「AI Driven も紹介しております。、お気軽に吉積情報までお問い合わせください。

 

森田 嶺
森田 嶺
大学卒業後、 AWS や Google Cloud 等、主にクラウドを基盤とした新規サービス開発の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、 Google Cloud を活用した自社サービスの開発に従事。現在、 Google 等が提供する生成AIを活用したサービスを開発中。
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