おさらいAppSheetとはどんなサービス?
元々、Googleはローコードプラットフォームである「App Maker」を提供していましたが、なんと2021年1月にひっそりとサービスを終了しました。
AppSheetはGoogleが提供するノーコードプラットフォームです。AppSheetは元々Google からは独立した企業でしたが、2021年にGoogleに買収され、現在はGoogleのサービスの一つになっています。
AppSheetの特徴として挙げられるのが、以下です。
- スピーディな開発が可能
- Webアプリだけでなくモバイルアプリも同時に作成・配布が可能
- 特定の認証基盤/データベース基盤に依存しない柔軟性
- Google Cloudファミリーとの親和性の高さ
それぞれ解説していきます。
スピーディな開発が可能
AppSheetでアプリを作成する方法は3通りあります。
1つ目はお手持ちのエクセルやスプレッドシート等のデータを元にアプリ化する方法で、データを読み込ませるとAppSheet側でデータの形式に沿ったアプリを自動で作成してくれます。
細かな修正等必要なければすぐにお使い頂けますので、他のノーコードツールに比べ圧倒的な速さで開発出来ます。
2つ目は作りたいアプリのアイデアから作る方法です。
例えば、元になるデータはないものの、社内にある備品の管理をアプリ化したい場合、下の画面のように、アプリのアイデアを入力するだけでアプリのイメージが表示されます。

その後、編集画面で各項目の名前等を修正頂ければ、すぐにアプリとしてお使い頂けます。
3つ目はAppSheet側で90種類以上のサンプルアプリが用意されておりますので、作りたいアプリに近しい物を選んでいただき、項目名等を修正するだけですぐにご利用いただけます。
Webアプリだけでなくモバイルアプリも同時に作成・配布が可能
AppSheetはWebアプリだけでなく、モバイル端末用のアプリも同時に作成することができます。
作成したアプリをスマートフォンで使用する際は、AppSheetよりiOS版、Android版のアプリが各ストア上で配布されておりますので、ご自身の端末にインストール頂くだけで、アクセス許可されたアプリの操作が可能になります。
特定の認証基盤/データベース基盤に依存しない柔軟性
AppSheetでアカウントを作成するには、GoogleアカウントやMicrosoft 365のアカウント、DropboxやSalesforceといったクラウドプロバイダのアカウントを使って認証いたします。
そのためAppSheet側でIDの登録やパスワードの発行といったユーザー管理をする必要はございません。
また、AppSheetはデータベースを持っておらず、ユーザーが所有権を持っているデータソースにアクセスしてアプリケーションの構築をする形態をとっております。
したがって、AppSheet側にはアプリケーションのデータベースが保存されないため、情報資産を安全に運用できるとともに、特定の基盤に依存しないため将来的に他のノーコードツールへ移行する場合でもデータの出力等の手間が抑えられます。
Google Cloudファミリーとの親和性の高さ
2020年1月にGoogle Cloudのファミリーに加わって以降、Google Workspaceとの統合やGoogle Cloud Platformとの連携も進んでおります。
代表的なのは、Googleスプレッドシートのメニュー内にAppSheetの項目が追加され、すぐにアプリケーション化出来るようになりました。
また、AppSheetで作成したアプリからGoogle Meetを立ち上げたり、GmailやGoogle Chatで通知を飛ばすこともできますので、Google Workspaceの活用促進に繋がります。
その他、Google Cloudが提供するデータベースCloud SQLやBigQueryとの接続もサポートされております。
このようにGoogle WorkspaceとGoogle Cloud Platformとの間に入るようなブリッジツールとしての活用も期待できますので、既にGoogle Cloudのサービスをご利用されている方にとっては、非常に有用なツールと言えるでしょう。
kintone(キントーン)の特徴
kintone(キントーン)はサイボウズ株式会社が提供しているノーコードのアプリ作成ツールです。
AppSheetと同様に、Excelデータからアプリケーションを作成することも出来ますし、フォームから作成する、或いはサンプルアプリが公開されているアプリストアから選んで利用することも可能です。
AppSheetと比較した際にkintoneならではの特徴としては、グループウェアの側面を持っている点が挙げられます。

アプリのポータルサイト内に、お知らせを始めとする各種通知やスペースと呼ばれるチャットルーム等、グループウェアの機能も持ち合わせておりますので、ポータル内でコミュニケーションを完結させることが出来ます。
AppSheetの利点
kintoneに比べ、AppSheetが優れた点としては、以下の3点があげられます。
- 様々なデータソースへの対応
- 使いやすいモバイルアプリ
- Google Cloudとの親和性
様々なデータソースへの対応
Googleスプレッドシートを始め、AWS DynamoDBやSalesforce等様々なデータを読み込む事が出来ます。
スプレッドシートでは500万セルまでの上限がありますので、行や列が膨大にあるデータの場合や、数年間に渡って運用するような業務アプリの場合等は、アプリの動作が重くなったり、運用中に書き込めるデータ量の上限に達する恐れがありますので、設計段階でSQL等のデータベースを採用頂くのが賢明です。
使いやすいモバイルアプリ
AppSheetでアプリの編集を行う際、右側のプレビュー画面を見ながら編集する事が出来ます。
このプレビュー画面はエミュレーターとしても機能しますので、実際の動作を確かめることも出来ます。

また、バーコードのスキャンやQRコードの読み込み、写真の添付等、モバイル端末を前提にした機能も予め用意されておりますので、完成度の高いモバイルアプリを作成する事が出来ます。
Google Cloudとの親和性
2020年1月にGoogleが買収し、Google Cloudのファミリーに加わったことによって、Google WorkspaceやGoogle Cloud Platformとの親和性も高まり、連携もすすんできています。
最も象徴的なのは、スプレッドシートのメニューからAppSheetを起動することが出来るようになっている点です。
その他、AppSheetで作成したアプリからGoogle Meetを立ち上げたり、GmailやGoogle Chatで通知を飛ばすといった、Google Workspaceの利便性を高めるような連携も可能になっております。
まとめ
kintoneはグループウェアとしての側面も持ち合わせているため、kintone内で細かな確認や依頼が完結致します。そのため、SlackやGoogle Chat等のチャットツールを利用しておらず、kintone内で業務を完結させたい場合は適した使い方と思われます。
それに対し、AppSheetの場合は、Google Workspaceを既に利用しており、更に活用をしていきたい場合には最も相性の良いノーコードツールと言えるでしょう。
また、それなりのデータ量が見込まれる場合や、中長期に渡って運用する事が予めわかっている場合でも、AppSheetのような豊富なデータベースに対応している方が望ましいかと思います。
このように、ノーコードツールの選定においては、自社の環境と運用方針を照らし合わせながら、適切なツールを選択することが重要となります。
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※現在AppSheetサポートサービスは終了しており、ライセンスのみのご提供となります。
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