ノーコードツールの導入に迷われている方必見!AppSheet と Kintone(キントーン)の違いを比較してみました

近年、「ノーコード」が非常に注目されています。業務アプリケーション開発に特化したツールだけでも、弊社でも取り扱いをしている AppSheet のほか、Microsoft Power Apps やAmazon Honeycode等、様々なノーコードプラットフォームが存在します。

国内外様々なノーコードツールがある中、どのノーコードツールが自社に適しているのか、迷われている方も多いのではないでしょうか。

本記事では国産のノーコードツールの代表格であるkintoneと AppSheet を比較し、それぞれの特徴や機能等解説致します。本記事を読むことによって、どちらのツールが自社に適切なのか、お分かり頂けると思います。

この記事はこんな方にお薦めです。

・ 自社に最適なアプリをノーコードで作成したいと考えている
・国内の代表的なノーコードサービス kintone(キントーン)とAppsheetの違いを知りたい

おさらい AppSheet とはどんなサービス?

元々、 Google はローコードプラットフォームである「 App Maker 」を提供していましたが、なんと2021年1月にひっそりとサービスを終了しました。

AppSheet は Google が提供するノーコードプラットフォームです。AppSheet は元々 Google からは独立した企業でしたが、2021年に Google に買収され、現在は Google のサービスの一つになっています。

AppSheet の特徴として挙げられるのが、以下です。

  • スピーディな開発が可能
  • Webアプリだけでなくモバイルアプリも同時に作成・配布が可能
  • 特定の認証基盤/データベース基盤に依存しない柔軟性
  • Google Cloud ファミリーとの親和性の高さ

それぞれ解説していきます。

スピーディな開発が可能

AppSheet でアプリを作成する方法は3通りあります。1つ目はお手持ちのエクセルやスプレッドシート等のデータを元にアプリ化する方法で、データを読み込ませると AppSheet 側でデータの形式に沿ったアプリを自動で作成してくれます。

細かな修正等必要なければすぐにお使い頂けますので、他のノーコードツールに比べ圧倒的な速さで開発出来ます。

2つ目は作りたいアプリのアイデアから作る方法です。例えば、元になるデータはないものの、社内にある備品の管理をアプリ化したい場合、下の画面のように、アプリのアイデアを入力するだけでアプリのイメージが表示されます。

その後、編集画面で各項目の名前等を修正頂ければ、すぐにアプリとしてお使い頂けます。

3つ目は AppSheet 側で90種類以上のサンプルアプリが用意されておりますので、作りたいアプリに近しい物を選んでいただき、項目名等を修正するだけですぐにご利用いただけます。

Webアプリだけでなくモバイルアプリも同時に作成・配布が可能

AppSheet はWebアプリだけでなく、モバイル端末用のアプリも同時に作成することができます。

作成したアプリをスマートフォンで使用する際は、AppSheet よりiOS版、Android版のアプリが各ストア上で配布されておりますので、ご自身の端末にインストール頂くだけで、アクセス許可されたアプリの操作が可能になります。

特定の認証基盤/データベース基盤に依存しない柔軟性

AppSheet でアカウントを作成するには、Google アカウントやMicrosoft 365のアカウント、DropboxやSalesforceといったクラウドプロバイダのアカウントを使って認証いたします。そのため AppSheet 側でIDの登録やパスワードの発行といったユーザー管理をする必要はございません。

また、AppSheet はデータベースを持っておらず、ユーザーが所有権を持っているデータソースにアクセスしてアプリケーションの構築をする形態をとっております。

したがって、AppSheet 側にはアプリケーションのデータベースが保存されないため、情報資産を安全に運用できるとともに、特定の基盤に依存しないため将来的に他のノーコードツールへ移行する場合でもデータの出力等の手間が抑えられます。

Google Cloud ファミリーとの親和性の高さ

2020年1月に Google Cloud のファミリーに加わって以降、Google Workspace との統合やGoogle Cloud Platform との連携も進んでおります。

代表的なのは、Google スプレッドシートのメニュー内に AppSheet の項目が追加され、すぐにアプリケーション化出来るようになりました。

また、AppSheet で作成したアプリから Google Meet を立ち上げたり、Gmail や Google Chat で通知を飛ばすこともできますので、Google Workspace の活用促進に繋がります。

その他、Google Cloud が提供するデータベース Cloud SQL や BigQuery との接続もサポートされております。

このように Google Workspace と Google Cloud Platform との間に入るようなブリッジツールとしての活用も期待できますので、既にGoogle Cloud のサービスをご利用されている方にとっては、非常に有用なツールと言えるでしょう。

Kintone(キントーン)の特徴

Kintone(キントーン)はサイボウズ株式会社が提供しているノーコードのアプリ作成ツールです。AppSheet と同様に、Excelデータからアプリケーションを作成することも出来ますし、フォームから作成する、或いはサンプルアプリが公開されているアプリストアから選んで利用することも可能です。

AppSheet と比較した際に Kintone ならではの特徴としては、グループウェアの側面を持っている点が挙げられます。

アプリのポータルサイト内に、お知らせを始めとする各種通知やスペースと呼ばれるチャットルーム等、グループウェアの機能も持ち合わせておりますので、ポータル内でコミュニケーションを完結させることが出来ます。

AppSheetの利点

kintone に比べ、AppSheet が優れた点としては、以下の3点があげられます。

  • 様々なデータソースへの対応
  • 使いやすいモバイルアプリ
  • Google Cloudとの親和性

様々なデータソースへの対応

Google スプレッドシートを始め、AWS DynamoDBやSalesforce等様々なデータを読み込む事が出来ます。

スプレッドシートでは500万セルまでの上限がありますので、行や列が膨大にあるデータの場合や、数年間に渡って運用するような業務アプリの場合等は、アプリの動作が重くなったり、運用中に書き込めるデータ量の上限に達する恐れがありますので、設計段階でSQL等のデータベースを採用頂くのが賢明です。

使いやすいモバイルアプリ

AppSheetでアプリの編集を行う際、右側のプレビュー画面を見ながら編集する事が出来ます。このプレビュー画面はエミュレーターとしても機能しますので、実際の動作を確かめることも出来ます。

また、バーコードのスキャンやQRコードの読み込み、写真の添付等、モバイル端末を前提にした機能も予め用意されておりますので、完成度の高いモバイルアプリを作成する事が出来ます。

Google Cloudとの親和性

2020年1月にGoogle が買収し、Google Cloud のファミリーに加わったことによって、Google Workspace や Google Cloud Platform との親和性も高まり、連携もすすんできています。

最も象徴的なのは、スプレッドシートのメニューからAppSheetを起動することが出来るようになっている点です。

その他、AppSheet で作成したアプリから Google Meet を立ち上げたり、Gmail や Google Chat で通知を飛ばすといった、Google Workspace の利便性を高めるような連携が可能になっております。

まとめ

kintone はグループウェアとしての側面も持ち合わせているため、kintone 内で細かな確認や依頼が完結致します。そのため、Slack や Google Chat 等のチャットツールを利用しておらず、kintone 内で業務を完結させたい場合は適した使い方と思われます。

それに対し、AppSheet の場合は、Google Workspace を既に利用しており、更に活用をしていきたい場合には最も相性の良いノーコードツールと言えるでしょう。

また、それなりのデータ量が見込まれる場合や、中長期に渡って運用する事が予めわかっている場合でも、AppSheet のような豊富なデータベースに対応している方が望ましいかと思います。

このように、ノーコードツールの選定においては、自社の環境と運用方針を照らし合わせながら、適切なツールを選択することが重要となります。

AppSheet に関しては、まだまだ発展途上ではありますが、その分今後の進化に期待できるとも言えますので、ツールの選定に迷われている方は是非弊社の方までお問い合わせ下さい。

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