【最新】AppSheet の価格体系まとめ
ノーコードのおいて気になる AppSheet の料金について、今回は記事としてまとめました。
基本的には、AppSheet 公式の
を基に解釈した内容を記載していますので、合わせてこちらも確認ください。
・Appsheetについて興味があり、基本的な知識を得たい
・Appsheetを利用するにあたっての料金・プランをしりたい
これからAppsheetを始める方はこちらの記事が参考になります。
AppSheet の料金の基本的な考え方
AppSheet で作成したアプリは、「公開(Deploy)」というプロセスを行うことで、多数のユーザーが使える状態になります。
「公開」しなければ課金はされません。どのような機能を利用しても無料です。
さらに、月に10人までは、「公開」せずとも「共有」することで、アプリを試験的に利用することが可能です。
これらを図で表現すると下記のようなイメージでしょうか。

▲AppSheetには3つの作り方がある▲
こちらを踏まえた上で、公式のAppSheet 価格(英語) を参照してみるとわかりやすいです。
公開さえしなければ基本無料という概念なので、「FREE」プランの説明はありません。(ここに載っていると全ての機能が使えるのに無料ということで混乱する表になる)
公開しようとしているアプリが、
- Premium
- Pro
- Business
- Enterprise
上記のどのプランを必要とするかについては、この表の通りと言うわけです。
上図は、プランごとの差異がわかりやすい部分を切り取ってみたものです。
例えば、QR codeの読み取り機能を付ける場合では一番左のPremiumでは足りないということになります。
Scale and Performanceという項目に該当する機能が必要な場合は、一番右Business、又はEnterpriseが必要ということになりますね。
プランの判断方法
そもそも無料で全ての機能が使えるので、「色々な機能を盛り込みすぎて気づいたら想定以上のプランが必要になってしまった」、ということにはならないのでしょうか?
AppSheet には、現在のアプリが必要とするプランを判断する機能がついています。

この図で青色の「Analyze app features」となっているボタンを押すと、このように各プランで対応できるかどうかが示されます。
ここで唯一「NOT ALLOWED」となっている「PUBLISHER_PRO」というのは少々特殊なプランで、ユーザー数ごとではなくアプリごとに料金が発生するタイプのライセンスで、広く公開できる代わりに、「ログインを必要とする機能」などが有効になっているアプリは、公開不能となります。
また、「公開」作業を行う前の時点でのチェックも入るようになっています。

上図では、アカウントがそもそもライセンスを所持していないためFREEプランでは許可されていない機能を持っているアプリの公開がブロックされている状態を表しています。
ライセンス数の判断基準
PremiumプランおよびProプランを活用する場合は、ライセンス数の設定が必要となります。
設定画面は下図のようになっています。

このライセンス数ですが、考え方としては「1ヶ月間の間にアプリを利用するであろうユーザー数」を設定するものとなっています。
そして、設定した通りに請求がかかる、とあります。
参考 : Does AppSheet automatically charge based on usage?
重要なポイントは、下記となります。
- 設定した数を超える利用があった場合、すぐにアプリが停止するのではなく、まずは超えた旨を通知するアラートが発行される。猶予期間の間に、十分なライセンス数に更新すれば良い。
参考 : What happens if my app usage temporarily exceeds the plan limits or I am temporarily on the wrong plan?
- 時期的に利用数に大きな変動があり、利用数が極端に少ないことがわかっている場合はライセンス数を下げて更新することが出来る。
参考 : Intermittent Subscription Plan
このような特徴となっているため、配布する側は正確なライセンスを把握する必要がなく、管理しやすいコストプランを立てることができることを意味します。
予期しない利用者の増加による、予想外のコストの高騰を防ぐことが可能であり、その逆で想定以上に利用されなかった場合にコストを削減することも可能となっています。
もちろん、どれくらいのユーザーが利用しているか?という情報を確認することも可能です。
そもそも「1ヶ月間の間にアプリを利用するであろうユーザー数」は何を持って判断されるか?については下記のようです。
- ログインが必須のアプリ
メールアドレス単位。最大5台までのデバイスでアプリを利用しても1人というカウント
- ログインが不必要のアプリ
デバイス単位。ゲスト扱いでアドレスを見ないのでデバイスが違えば別ユーザー扱い
参考 : How does AppSheet count app users?
アプリを作ることをイメージするときは、おそらくパーツを配置していくイメージを持つと思いますが、AppSheetの画面や機能は、今回のようにデータをベースに自動的に配置するところが大きな特徴となっています。
ここから、細かく機能を調整していくことになりますが、まずはどんなデータがどのようにアプリ化されるのかを色々試してみるところから始めると、アプリの完成形がイメージしやすいかと思います!
Business / Enterpriseプランとは?
企業向けの高度な機能やサポートを提供しているプランとなります。
こちらは企業毎に最適な内容を提供するために、詳細はお問い合わせくださいとなっています。
本ブログを運営している吉積情報株式会社は本ライセンスの販売代理店でもありますので、ぜひお問い合わせいただければと思います。
まとめ
AppSheet の料金体系は、実際に運用し始めるまでは自由に試すことができ、運用中は実際のユーザー数に応じて柔軟にライセンスを更新するゆとりを持っているという、利用者の利便性にとてもよく配慮された形になっています。
ただ、少々独特のため、理解するのが少々難しい印象を受けました。
今後変更が入る可能性も十分ありますので、実際に課金設定をする際は慎重に判断したほうが良さそうです。