Google Workspaceに革命！Gemini 1.5 Pro搭載サイドパネルで仕事が激変

Google が 2024 年 5 月 14 日に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2024」で発表した、強力な AI アシスタント「Gemini」。Gmail やドキュメント、スプレッドシートといった Google Workspace のお馴染みのアプリに組み込まれたこの機能は、あらゆる作業の効率化を図り、貴方の業務を新たな次元へと導きます。

そしてついに、2024年6月24日、Google は Gemini を Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブのサイドパネルにリリースしました。これにより、ユーザーはアプリを切り替えることなく、Gemini の高度な機能を活用できます。
※本記事は執筆時 2024年6月末現在の情報となっております。

Gemini for Google Workspace とは？：企業に Gemini for Google Workspace を推したい3つの理由

Gemini 1.5 Proモデルで何ができる？

サイドパネルには、Gemini 1.5 Pro モデルが搭載されており、より長いコンテキストウィンドウと高度な推論能力を活かして、コンテンツの要約、分析、生成を支援します。

Gemini 1.5 Pro は、Google が開発した大規模言語モデル (LLM) である Gemini の進化版です。2024 年 5 月に発表されたこのモデルは、100万トークンという驚異的な長さのコンテキストウィンドウを持ち、約1,500ページ分の情報を一度に処理できます。これにより、Gemini 1.5 Pro は、従来のモデルよりもはるかに高度な推論能力と、より長い文章や複雑なタスクへの対応能力を獲得しました。

Gemini 1.5 Pro モデルでできること

ドキュメント: コンテンツの作成・改善、情報の要約、ブレインストーミング、他のファイルに基づいたコンテンツ作成
スライド: 新しいスライドの生成、カスタム画像の生成、プレゼンテーションの要約
スプレッドシート: データの追跡・整理、表の作成、数式の生成、スプレッドシート操作方法の質問
ドライブ: 複数のドキュメントの要約、プロジェクトの簡単な事実の取得、トピックの詳細調査

Gemini for Google Workspace のサイドパネルとは？

要約とプロンプトが表示される Gemini in Google ドキュメントのサイドパネル
引用：https://workspace.google.com/blog/ja/product-announcements/new-ways-engage-gemini-workspace

サイドパネルは、Gmail のメール下書き提案や受信メールの要約、Google ドライブに保存されているファイルの取得と要約など、さまざまな処理を可能にします。
迅速リリースドメインでは2024年6月24日から、予定リリースドメインでは2024年7月8日から段階的に展開されます。

Google Workspace のユーザーであれば、「Ask Gemini」ボタンをクリックすることでこの機能を利用できるようになります。
※日本語の対応は2024年6月時点で発表がありませんが、筆者の英語環境の Gemini for Google Workspace もサイドパネルに対応しておりました。

【サイドパネル】Google ドキュメント編

画像は、Googleドキュメントでグランドキャニオンへのハイキング旅行のブログ記事を作成している様子です。画面右側に Gemini AI アシスタントが表示されており、文章作成の補助をしています。

Gemini のサイドパネルは、文章の続きを提案したり、修正案を提示したりすることで、より効率的に文章を作成できるようにサポートしてくれます。

【サイドパネル】Google スライド編

画像は、Google スライドで、サイドパネルから Gemini AI アシスタントが「スライド生成」や「サマライズ」などを提案しています。この中で、Susan は、そのスライドのアジェンダを作成するようプロンプトを入力すると、P.2にアジェンダページが生成されます。

Google スライドのサイドパネルでは、新しいスライドの生成、カスタム画像の生成、プレゼンテーションの要約などを行うことができます。

【サイドパネル】スプレッドシート編

画像は、スプレッドシートで家計簿を作成しています。サイドパネルから Gemini AI アシスタントが「予算管理のための表作成」や「グリッド線の削除方法」などを提案しています。
この中で、Elliot は、事業の収支管理表を作成を作成するようプロンプトを入力すると、Gemini は、ユーザーが入力したデータに基づいて、次の項目のカテゴリーと支払方法を予測し、ドロップダウンリストで提案しています。これにより、入力の手間を省き、効率的に家計簿を作成することができます。

スプレッドシートのサイドパネルの Gemini は、データの追跡と整理に役立ちます。サイドパネルでは、表をすばやく作成したり、数式を生成したり、スプレッドシートで特定のタスクを実行する方法を尋ねたりできます。

【サイドパネル】Google ドライブ編

画像は、Google ドライブのマイドライブです。Gemini AI アシスタントは、Googleドライブ内のファイルに基づいて、「トピックのサマリー作成」「ファイルの詳細説明」「トピックの学習:」タスクを支援してくれます。

それぞれどのようなことが出来るかの詳細です。

トピックのサマリー作成: ドライブ内の複数のファイルから情報を抽出し、特定のトピックに関する要約を作成できます。
ファイルの詳細説明: 選択したファイルの内容について、詳細な情報を提供してくれます。
トピックの学習: ドライブ内の関連ファイルに基づいて、特定のトピックに関する情報を整理し、学習をサポートします。

画像では、ユーザーが「Project Acme - Project Plan」というファイルを複数選択しており、Gemini がそれらに関する情報を提供しようとしているところです。

ドライブのサイドパネルにある Gemini を使用すると、多数のドキュメントを探してクリックすることなく、1 つまたは複数のドキュメントを要約したり、プロジェクトに関する簡単な事実を取得したり、トピックを詳しく調べたりすることができます。

Gemini for Google Workspace のサイドパネルが使えるプラン

Gemini Business・Enterprise、Education、Education Premium アドオン、または Google One AI プレミアムに加入しているユーザーが利用できます。ウェブ上の各アプリの右上隅にある「Ask Gemini」ボタンボタンをクリックするだけで、Gemini の高度な機能をすぐに活用できます。

まとめ

Google Workspace に搭載された高性能AIアシスタント「 Gemini 1.5 Pro 」が、あなたの仕事の効率を劇的に向上させます！ドキュメント作成、スライド作成、スプレッドシート、ドライブでのファイル管理など、あらゆる業務を Gemini がサポートします。100万トークンという驚異的な処理能力で、コンテンツ作成、要約、データ分析など、幅広いタスクをこなします。

生成AIの企業利用や Google Workspace の導入や活用に関するご相談は、吉積情報までお気軽にお問い合わせください。