導入事例

株式会社クリエイティブヨーコ

データが「進むべき方向性」を示してくれた。クリエイティブヨーコが「ENGAGE UP」で見つけた、次世代の働き方への道筋

株式会社クリエイティブヨーコ

（左から）株式会社MyGear 益子滋（本プロジェクト協力パートナー） / 株式会社クリエイティブヨーコ情報物流部情報物流課課長滝沢佳生様 / 吉積情報株式会社セールスマーケティング部ジェネラルマネージャー堀川茉莉絵 / 吉積情報株式会社セールスマーケティング部武部真優 / 株式会社クリエイティブヨーコ情報物流部情報物流課課長代理油科政治様 / 株式会社クリエイティブヨーコ代表取締役社長北原武幸様 / 株式会社クリエイティブヨーコ取締役副社長渡辺樹様

業種: クリエイティブ（メディア・アパレル・デザイン）
サービス: ENGAGE UP
企業規模: 100-999名

株式会社クリエイティブヨーコは、「ペットと人間の、新しいカンケイ」をブランドパーパスに掲げ、ペットとの暮らしを楽しく快適にするアイテムをご提案するペット用品専門ブランド『ペットパラダイス』木製ままごとや知育雑貨、学童向け生活雑貨ブランド『マザーガーデン』抱きぐるみ・ぬいぐるみ、生活雑貨・衣類等を展開する「たてごとアザラシ」をモデルとしたオリジナルキャラクター『しろたん』を三つの柱として事業を展開しています。商品の企画から販売までを内製化し、多彩なプロダクトを通じて、多くの人に「なごみ」と「癒し」を届け続けています。
その温かな商品づくりの裏側で、組織のさらなる成長を見据えた、働き方の変革が静かに始まっています。その変革の一部として吉積情報のENGAGE UPを実施されました。今回は、株式会社クリエイティブヨーコ（以下、クリエイティブヨーコ）の情報物流部情報物流課課長滝沢佳生様、課長代理油科政治様にお話を伺いました。

部署間の連携不足が引き起こす「手戻り」という非効率

「ENGAGE UP」をご利用いただく前の2024年、クリエイティブヨーコに入社した油科様は、部署間の連携に感覚的な課題を感じておられました。

油科様：部署内で意思決定が固まってから他部署へ情報が連携されるため、いざ共有した際に考慮漏れが発覚し、手戻りが発生してしまうという非効率を感じていました。

この感覚的な課題を「事実」として捉え、全社的な改善へとつなげるために必要なものは何か。それは、客観的なデータでした。そのタイミングで知ったのが、吉積情報株式会社が提供するIT活用アセスメントサービス「ENGAGE UP」（エンゲージアップ）だったといいます。

株式会社クリエイティブヨーコ様image (4) （右から）
株式会社クリエイティブヨーコ代表取締役社長北原武幸様
株式会社クリエイティブヨーコ取締役副社長渡辺樹様
株式会社クリエイティブヨーコ情報物流部情報物流課課長滝沢佳生様
株式会社クリエイティブヨーコ情報物流部情報物流課課長代理油科政治様

データが裏付けた「感覚」と、エンゲージメントの意外な真実

「ENGAGE UP」のレポート結果は、油科様が感じていた課題意識を明確に裏付けるものでした。コミュニケーションはメールが中心で、部署を横断した連携に課題があること。資料作成は個々人で行う文化が根強く、非効率を生んでいること。これらは、まさに感覚がデータによって可視化された瞬間でした。

株式会社クリエイティブヨーコ様image (2)

レポートが示したのは、それだけではありませんでした。「カルチャー」に関する項目のスコアが、予想以上に高かったのです。

株式会社クリエイティブヨーコ様image (1) DX基準値 *1 Google Workspaceを利用しており、かつ業績効果が出ている企業の平均値

油科様：これを見て、ハッとしました。社員には新しいことに挑戦する意欲や、他者と協力する文化が根付いている。しかし、システム的な制約が、そのポテンシャルを抑制しているのではないか、と。つまり、『本当はもっとやりたいのに、ツールが原因でできていない』という仮説が生まれたのです。

これは、同社の変革の可能性を示す、非常にポジティブな発見でした。

Google Workspaceで実現する、未来の働き方

課題と可能性がデータで明確になった今、クリエイティブヨーコが見据えているのは、Google Workspaceを活用した未来の働き方です。

油科様：たとえば、当社では多くの定例会議が行われていますが、その多くが情報共有の場になっています。これを、Google Chatやスプレッドシートなどを活用して普段から情報共有は済ませておき、会議は本来あるべき「意思決定の場」へと変えていきたいのです。

この変革は、同社の事業の根幹である商品企画の現場でも、大きなインパクトをもたらすと期待されています。

油科様：企画部門には多くのディレクターやデザイナーが在籍し、商品の種類も膨大です。現状では、担当者が直接ヒアリングを重ねて商品開発の進捗状況を把握していますが、ここに Google Workspaceの各種ツールを導入することで、データを可視化し、誰もがリアルタイムで状況を把握できる仕組みを構築したいと考えています。業務を効率化して生まれた時間や余白は、働きがいへとつながり、最終的には商品開発や品質向上といった、事業のコアバリューに還元されていくはずです。

株式会社クリエイティブヨーコ様image (3) クリエイティブヨーコの人気オリジナルキャラクター「しろたん」

「個」の力から「組織」の力へ。ナレッジ共有で組織全体の底上げを目指す

今回のレポートでは、「部署としての専門性向上」や「成果の向上」といった項目が、今後の改善点として示されました。油科様は、Google Workspaceが、これらの課題解決にもつながると考えています。

油科様：これまでは、個人のクリエイティビティに依存する部分もありました。しかしこれからは、ナレッジを組織全体で共有・活用し、組織としてレベルアップしていくことが重要です。Google Workspaceをその基盤とし、人材育成やナレッジの共有を推進していきたいですね。

株式会社クリエイティブヨーコ様image (2)

吉積情報は「何をすべきか」まで伴走するパートナー

企業の変革において、現状を分析するツールやサービスは数多く存在します。しかし、重要なのはその分析結果をどう解釈し、次の一手につなげるかです。油科様は、吉積情報の価値はまさにそこにあったと語ります。

油科様：吉積情報の「ENGAGE UP」が素晴らしかったのは、単にデータを提示するだけでなく、我々が進むべき“方向性”まで明確に示してくれた点です。現状の課題と、それを解決する未来の姿が、一本の線でつながりました。特に、情報システム部門に多くのリソースを割くことが難しい企業にとって、この「道筋の提示」は計り知れない価値を持ちます。「何をすべきか」が明確になることで、迷いなく次のステップへと進むことができるからです。

また、社内の人間だけでは気づきにくい、客観的な視点の重要性も実感したと言います。

滝沢様：「外部の専門家による客観的な評価を得られたことは、本当に良かった」

このお言葉は、内部の常識や思い込みを排し、事実に基づいた議論を始めるための重要なプロセスであったことを示唆しています。

吉積情報より

「本当は挑戦したい」—。客観的なデータは、クリエイティブヨーコの社員の方々が持つ、その前向きなポテンシャルを何よりも雄弁に物語っていました。私たちのサービス「ENGAGE UP」が、その熱意を解き放つための「最初の羅針盤」としてお役に立てたことを、大変光栄に思います。未来に向けたクリエイティブヨーコ様の挑戦を、これからも全力でご支援させていただきます。

2025年8月記事作成（取材・文/吉積情報）