Google Workspace はIT導入補助金の対象？利用の条件について解説

IT導入補助金とは

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進や、サイバーセキュリティ対策などを目的としたITツールの導入を支援する制度です。補助金の額は最大450万円で、採択率は約12％となっています。

IT導入補助金で対象のグループウェアの一例

IT導入補助金の対象となるグループウェアの一例を紹介します。

※ITツール・IT導入支援事業者検索を参考にしています。

• Google Workspace
• Microsoft365
• サイボウズoffice
• LINE WORKS
• Garoon

「ITツール・IT導入支援事業者検索」サービスでは、IT導入補助金に登録されたITツールを、名前や特定の機能（クラウド対応、インボイス対応など）で検索できます。

IT導入補助金の注意点

IT導入支援事業者からITツールを導入する必要がある

ITツールの導入に際しては、補助金を受け取るためにはIT導入支援事業者を通じて購入する必要があり、自分で直接購入した場合は補助金の対象外となるので注意が必要です。

グループウェアのみでの申請はできない

グループウェアはIT導入補助金の対象ですが、グループウェア単体での申請はできません。これは、グループウェアを含めた申請が「通常枠」で行われる際、業務改善に寄与する他のソフトウェアと共に申請する必要があるためです。

「通常枠」には、「業務プロセス」に該当する単品で申請可能なソフトウェアと、「汎用プロセス」に分類され単独申請不可のソフトウェアがあり、グループウェアは後者に該当するため、業務プロセスに該当するソフトウェアと一緒に申請する必要があります。

参考：「通常枠」の公募要領｜IT導入補助金2024より

グループウェアの導入時は、「①顧客対応・販売支援」や「②会計・財務・経営」など業務プロセス機能を持つ他のソフトウェアと併せて2つ以上のソフトウェアを導入する必要があります。グループウェア単品での申請はできないため、他のソフトウェア導入についても考えてみましょう。

ただし、1つのソフトウェアが複数のプロセス機能を持つ場合、グループウェア単体でも申請可能な場合があるため、その点を留意する必要があります。

グループウェアの補助額は導入費用の1/2

通常枠でグループウェアを導入する場合、導入費用の半額が補助金として受け取れます。この補助金は、グループウェアだけでなく、他のソフトウェア、導入コンサルティング、セキュリティサービスの費用も対象となります。

参考：「通常枠」の公募要領｜IT導入補助金2024より

グループウェアと営業支援ソフトの導入に100万円かかった場合、補助率1/2で50万円の補助金が受け取れます。月額5万円のサブスクリプションソフトの場合、最大2年分まで補助対象で、補助金は最大60万円です。通常枠では、申請したソフトウェアの導入費用も半額の補助が可能ですが、補助金の受領はIT導入補助金事務局の審査後です。

Google Workspace はIT導入補助金を利用できるのか

前述したように、Google Workspace はIT導入補助金対象のグループウェアであるため、IT導入補助金を利用して導入が可能です。

ただし、Google Workspace は通常枠の汎用プロセスに該当するため、財務機能や販売支援のような具体的な業務プロセスに該当するソフトウェアと一緒に導入する必要があります。

Google Workspace と他のソフトウェアを導入する際に、IT導入補助金を利用すれば通常より安く導入できたり、浮いたコストで当初より高いグレードのプランを利用することもできます。

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