Antigravityは個人向けと法人向け2つの料金体系がある
Antigravityの料金体系は、大きく個人向けと法人向けの2つに分けられます。

個人向けは、無料プランのほか、Google AI Proと2種類のGoogle AI Ultraが用意されています。各プランには基本の利用枠があり、有料プランでは枠を使い切った後も、購入したAIクレジットを利用して作業を継続できます。
法人向けでは、Gemini Enterpriseのライセンスに含まれる共有枠を使う方法と、Gemini Enterprise Agent Platformへ直接接続する方法があります。前者は、ユーザー単位のライセンス料金にAntigravityなどのAI開発ツール用の枠が含まれる仕組みです。共有枠を使い切った後は、管理者が超過利用を有効にしていれば従量課金で継続でき、無効の場合は枠が更新されるまで利用が制限されます。
Agent Platformへ直接接続する方法では、固定の利用枠はなく、利用したモデルや入出力トークン数などに応じて料金が発生します。このように、個人向けは月額プランを基準に選び、法人向けはライセンス数や利用量、管理方法を含めて契約経路を判断する必要があります。
個人向けAntigravityの費用
まず最初は個人向けプランの説明です。個人向けは無料プランから始められます。有料プランはGoogle AI ProとGoogle AI Ultra(2種類あり)です。まずは、違いを先に表で整理してみます。
| プラン |
月額料金 |
Antigravityの利用枠 |
上限に達した後 |
|
無料
|
0円/人 |
基本の利用枠。週単位の上限あり
|
枠の更新を待つ |
| Google AI Pro |
2,900円/人 |
無料より大きい枠。5時間ごとの更新と週単位の上限あり |
購入したAIクレジットで追加利用が可能 |
| Google AI Ultra 5x |
14,500円/人 |
Proを基準に、それぞれ5倍の利用枠 |
購入したAIクレジットで追加利用が可能 |
| Google AI Ultra 20x |
32,000円/人 |
Proを基準に、それぞれ20倍の利用枠 |
購入したAIクレジットで追加利用が可能 |
無料プランでも、エージェントに開発作業を依頼できますが、エージェントによる作業には週単位の利用上限があります。まず操作感を確かめたい人や、ときどき開発を手伝ってもらいたい人は、ここから試すのが分かりやすいでしょう。
※Antigravity以外で利用可能な機能を比較したい場合は以下ページをご参考ください。
https://one.google.com/intl/ja_jp/about/google-ai-plans/#compare-plans
無料と有料では利用枠には大きな違いがある
一方、Antigravityを継続的に使う場合は、無料プランと有料プランの「利用枠」の違いが重要になります。ProとUltraの基本枠は5時間ごとに更新されますが、週単位の上限もあります。5時間が経過すれば必ず使い続けられる、という仕組みではありません。UltraはProより大きな枠が用意されており、日常的な開発に使う人向けのプランです。
利用枠の消費はプロンプトの送信回数によるカウントではない
ここで注意したいのが、利用枠は「月に何回質問できる」という固定の回数ではない点です。エージェントが消費する量は作業内容によって変わります。短いコード修正と、複数のファイルを調べて機能を実装する作業では、同じ1回の指示でも負荷が異なります。また、上限はサービスの処理能力に応じて変更される場合があります。プランを選ぶ際は、公開価格だけでなく、自分の作業でどの程度枠を使うかを確認する必要があります。
月額料金と追加利用分は別物
ProとUltraでは、基本枠に達した後、購入したAIクレジットを使って追加利用できます。この追加利用は月額料金に含まれる無制限利用ではありません。AIクレジットはGemini Enterprise Agent Platformの標準的な従量料金に基づいて消費されます。クレジットを自動使用するか、枠の更新まで待つかは設定で選べます。
つまり、個人向けの費用は「選んだプランの月額料金」と「必要に応じて購入する追加クレジット」の組み合わせです。まず無料プランで使い方を確かめ、枠が足りなければPro、さらに利用量が多ければUltraを検討することをおすすめします。
法人向けAntigravityの費用
法人向けは、個人向けプランを人数分購入するという見方だけでは整理できません。Antigravityには、Gemini Enterpriseアプリのライセンスに含まれる枠を使う方法と、Google CloudのGemini Enterprise Agent Platformに直接接続して従量課金で使う方法があります。どちらも組織のGoogle Cloudプロジェクトと結び付けて利用しますが、料金の決まり方が違います。
| 比較項目 |
Gemini Enterprise Standard/Plus |
Agent Platformへの直接接続
|
|
基本の課金体系
|
ユーザーごとのライセンス料金
|
APIの利用量に応じた従量課金
|
| 公開価格・単価 |
月額30ドルから ※Standardが30ドル/ユーザーで、Plusについては個別価格は公開されていません。 |
利用するモデルなどによって単価が異なる。 |
| Antigravityの利用枠 |
Standardは1人あたり月額10ドル相当、Plusは15ドル相当。人数に応じた枠を共有 |
ライセンスに含まれる利用枠はなく、使った分を支払う。 |
| 利用枠を超えた場合 |
管理者が許可すれば超過分を従量課金で支払う必要がある。許可しなければ利用が止まる。 |
利用分が従量課金される。 |
| 費用を左右する主な要素 |
ライセンス数、エディション、超過利用量 |
モデル、入力・出力トークン数、処理方法、リージョン |
Gemini Enterpriseアプリ版は「ライセンス+共有の利用枠」
Gemini EnterpriseのStandardとPlusでは、対象ユーザーがAntigravityを利用できます。価格は、Standardが1ユーザーあたり月額30ドル、Plusについては情報が公開されていません。ライセンスには、AntigravityなどのAI開発ツールで使える枠が含まれており、Standardは1ユーザーあたり月額10ドル相当、Plusは15ドル相当の利用枠が存在しています。
ただし、この金額が各ユーザーに個別に割り当てられるわけではありません。購入したライセンス数を基に、同じエディションのユーザーがプロジェクト内で共有する枠が設定されます。Antigravityだけでなく、AntigravityのIDE拡張機能やAndroid Studioも対象です。
利用枠の管理は週単位
枠の管理は実質的に週単位です。月額相当額を4で割り、購入したライセンス数を掛けた金額が週次の共有枠になります。例えばStandardを10ライセンス購入した場合、計算上は「10ドル÷4×10人=週25ドル相当」です。利用していない社員の分も共有枠として使えますが、余った枠は翌週に繰り越されません。Antigravityを頻繁に使う社員と、ほとんど使わない社員が混在する組織では、この共有方式が費用を考えるうえで重要です。
Gemini Enterpriseの従量課金設定
共有枠を使い切ると、超過利用を許可していない場合は対象機能の利用が止まります。管理者が超過利用を有効にすると、その後の利用分は従量料金で請求されます。したがって、ライセンス料金だけを見て月々の費用を確定することはできません。超過利用を認めるか、認める場合は支出上限をどう設定するかまで決めておく必要があります。
Gemini Enterpriseの従量課金設定については、対象のGoogle Cloudプロジェクトに接続した上で、[Gemini Enterprise] → [使用状況と費用] → [Pay-as-you-go usage above quota]から設定可能です。デフォルトでは、無効化されているので、明示的に有効化する必要があります。

Google Cloud版は「モデルを使った量」で支払う
もう一つの方法は、AntigravityをGemini Enterprise Agent PlatformのAPIに直接接続する方法です。こちらはライセンスに含まれる枠を使うのではなく、APIの利用量に応じて課金されます。モデルへの入力と、モデルからの出力は別々に単価が設定されており、利用するモデル、処理方法、リージョンによって料金が変わります。
そのため、「開発者が10人だから月額いくら」と人数だけで計算することはできません。同じ人数でも、短い修正をたまに依頼するチームと、複雑な開発タスクを毎日実行するチームでは費用が異なります。また、Antigravityはバックグラウンド処理や画像生成に別のモデルを使う場合があり、それらが請求対象になることもあります。見積もりでは、主に使うモデルだけでなく、想定する作業全体を確認したいところです。
従量課金版のGemini Enterpriseも検討が可能
これは最近追加されたプランになりますが、Gemini Enterpriseには、席料0ドルで利用量に応じて支払う従量課金エディションも存在します。これは前述したGoogle Cloud版の「Agent Platformに直接接続する方法」とは別の契約経路です。対象は20席以上の組織で、こちらも段階的に提供されています。従量課金という共通点だけで同一のプランとして扱わず、どの製品を契約し、どこからAntigravityを利用するのか確認しましょう。
価格体系は予告なく変更される場合があるので注意が必要
Antigravityの料金を比較する際は、金額だけでなく、その時点の利用枠と超過時の扱いまで確認する必要があります。個人向けプランでは、これまでにGoogle AI Ultraの価格や利用枠が変更されています。また、Antigravityの利用上限は、サービスの処理能力に応じて変更される場合があります。この記事に記載した価格と条件も、契約時にそのまま適用されるとは限りません。
法人向けも同様で、Gemini Enterpriseアプリに含まれる枠、超過利用の設定、Antigravityを利用できる顧客の範囲は、それぞれ確認する項目が異なります。特にAgent Platformの従量課金は、選ぶモデルや処理方法によって単価が変わるため、過去の見積もりをそのまま流用せず、利用予定のモデルで再計算したいところです。契約や予算を決める前には、以下の公式ページを確認し、法人利用では実際の契約条件と管理画面の設定も照らし合わせてください。
まとめ
個人向けは、月額料金と基本枠を比較し、足りない分をAIクレジットで補うかを考えましょう。法人向けは、ライセンス料金と共有枠で運用するか、Agent Platformの従量課金で運用するかが最初の分岐点です。前者では人数と超過利用、後者では実際の処理量が費用を大きく左右します。
法人では、利用状況と支出を管理する仕組みも価格の一部として考えるべきでしょう。Gemini Enterpriseでは超過利用を制御し、プロジェクト単位の月間支出上限を設定できます。管理画面でAntigravityなどの超過分や従量課金分を確認できますが、ライセンス自体の料金はその利用額表示に含まれません。請求額を見る際には、ライセンス費用と利用に応じた費用を合わせて確認する必要があります。
Antigravityの価格を比較する際は、まず「個人で使うのか、組織のGoogle Cloud環境で使うのか」を決め、その後に「定額の利用枠を中心に使うのか、利用量に応じて支払うのか」を選ぶと整理しやすくなります。表の月額料金だけで判断せず、実際の作業量と、上限を超えたときの運用まで含めてご検討いただくことをおすすめします。