森田 嶺

2024年日本語化リリースが決定! Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace とは何?

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「コンバージェンス」という言葉をご存知でしょうか?コンバージェンスとは、進化するテクノロジーが、また別の進化するテクノロジーと組み合わされることによって、指数関数的な爆発的な変化がもたらされることをいいます。例えば、「クラウドと自動車」や「AIと仮想現実」「量子コンピューターとAI」といった具合です。私がこの言葉を知ったのは、ピーター・ディアマンディス氏著「2030年:すべてが加速する世界に備えよ」を読んだのがキッカケです。2023年までにあらゆる分野において、コンバージェンスが発生し、私たちの生活が大きく変わっていくという話を書いたその本は、「2001年宇宙の旅」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「電脳コイル」等のSFコンテンツが好きな自分にとって非常にワクワクする内容でした。

Duet AI for Google Workspace が Gemini へとリニューアル

Google Workspace:すでに 100 万人以上の人々が、Duet AI を通じて生産性と創造性を高めるために Help me write などの機能を活用しています。Duet AI for Workspace は Gemini for Workspace となり、間もなく Google One AI Premium Plan に加入したユーザーも Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet で Gemini をお使いいただけるようになります。

https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/google-gemini-update-sundar-pichai-2024

2024年2月8日、Duet AI for Google Workspace が Gemini へとリニューアルすることがGoogle Cloud 公式ブログで発表されました。
本記事の、「Duet AI」に関しては記事公開時の情報となっており、続報が入り次第順次加筆修正して参ります。

アイアンマンに登場する生成AI「JARVIS(ジャービス)」

そして、その本の中で興味深い一つの未来予測がありました。それが「アイアンマンのAIは実現まで第一歩」という章です。「アイアンマンのAI」については、マーベルが好きな方ならご存知だと思います。そう、「JARVIS(ジャービス)」です。ジャービスは主人公であるトニー・スタークが開発したAIで、技術者でもあるトニーと共に、新しい技術の設計と開発を行います。本にはこう書かれています。

ジャービスはスタークにとって、何十というエクスポネンシャル・テクノロジーのユーザー・フレンドリーなインターフェースであり、イノベーションを生み出すための究極のロケット燃料だ。このような性能を持つAIが実現すれば、イノベーションの「ターボブースト」などという生易しい言葉では表現できない事態になる

「2030年:すべてが加速する世界に備えよ」著:ピーター・ディアマンディス

ジャービスは、トニーからの指示で設計や開発を行うこともありますが、トニーに対して最善策の提案も行います。トニーはテクノロジーによって、アイアンマンの能力を向上させていきますが、ジャービスなしにはアイアンマンの技術革新はありませんでした。これこそ、まさに我々の世界に浸透しつつある、ジェネレーティブAIの姿そのものです。

Google が提供する Gemini ( Duet AI ) はJARVIS登場の幕開け?

先日、 Google I/O 2023にて、「 Gemini ( Duet AI )  for Google Workspace 」が発表されました。 Google Workspace に組み込まれたジェネレーティブAIが、ユーザーの業務をサポートしてくれる機能です。ここでいう「Duet」の意味は「二重奏」、つまり一緒に伴奏するパートナーという意味です。これはまさにトニーとジャービスの関係そのものです。 もちろん、現在の Gemini にはジャービスレベルの性能はありませんが、将来的にジャービスのような機能になっていくのでは、と思わず想像を膨らませてしまいます。 Google Workspace ユーザー個別にカスタマイズされたAIが自分たちの指示で業務を実行してくれたり、逆に率先的に提案してくれたり・・・このような世界が訪れる最初の一歩になることを Gemini には期待してしまいます。Google Workspace とジェネレーティブAI、この2つが組み合わさることによって、どのような変化が起こるのか、現時点でわかっていることを今回は解説してみようと思います。

Gemini ( Duet AI )  が実装されている Google Workspace とは何か

Google Workspace は、個人や組織における目標の達成、及びより多くの成果創出を支援するためのソリューションツールです。 Google Workspace はスケジュール管理やストレージ、データ共有機能等、一般的なグループウェアとしての機能をもちろん実装していますが、 Google Workspace の一番の強みは、個人・チームにおける生産性の向上とコラボレーションに特化した数多くの機能です。また、 Google 各サービスへのAI機能の実装については、 今回のジェネレーティブAIムーブメント以前から Google は力を入れており、全世界30億人いると言われる Google Workspace ユーザーはそれらの恩恵を受けてきました。

※ Google Workspace は全世界で1,000万企業に導入されています。

Gemini ( Duet AI )  for Google Workspace とは?

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace は Google がこれまで培ってきたAIに関する技術力を Google Workspace ユーザー向けに最大化した機能であるといえます。 Gemini for Google Workspace を理解するには、以下の動画を見てもらうのが一番手っ取り早いと思います。おそらく直感的に、 Gemini の凄さを理解することができるのではないでしょうか。

Duet AI の読み方は?

念のためですが、「Duet AI」の読み方は、「デュエット エーアイ」です。また、検索すると「 Duet AI for Google Workspace 」と「 Duet AI in Google Workspace 」の2つがヒットしますが、正しい表記は「 Duet AI for Google Workspace 」の方になります。

Gemini の読み方は?

「 Gemini 」の正式な読み方は、ジェミナイではなく「ジェミニ」です。

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace はいつから使える?

先日開催された Google Cloud Next 2023 にて、 Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace が2023/08/30から一般公開されることが発表されました。 Gemini を試したい場合はコチラから申請を行ってください。

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace の日本語版リリースは2024年!

2024年日本語化リリースが決定! Duet AI for Google Workspace とは何?

2023/11/15-16日に開催される Google Cloud Next Tokyo 2023 の基調講演にて、 Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace の日本語版が2024年にリリースされることが発表されました。具体的なリリース日については発表はありませんでしたが、少なくとも2024年には日本語版の Gemini が利用できるようです。基調講演内での Gemini のデモでは、日本語化された Gemini 環境を利用していたため、リリースは間近なのではないでしょうか。

※ Google Cloud Next Tokyo 2023 の基調講演の動画については以下をご参照ください。

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace は顧客のデータを学習に利用しない

Google はプライバシーポリシーにて、顧客情報をAIのトレーニングに利用しないことを明言しています。企業のデータは企業のものとして、安全にAIを活用することができます。 Google Workspace のデータ保護に関する方針についてはコチラをご参考ください。

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace の価格は?

残念ながら、 Gemini ( Duet AI ) は Google Workspace ユーザーであるなら誰でも使える機能ではありません。あくまで Google Workspace のアドオンとして提供されます。大企業向けに$30/人で提供されるという発表はあるようですが、それ以外のユーザーにはどの程度の価格で提供されるのかはまだ公表されていません。

Duet AI for Google Workspace と Google Bard との関連性は?

Google Bard の基盤となる大規模言語モデル(Large Language Model: LLM)はPaLM2であることをGoogle は明言しています。ただ、 Google 公式ブログの「PaLM 2 のご紹介」という記事を見ると、「 Duet AI for Google Cloud 」にPaLM2が搭載されていることは書かれていますが、「 Duet AI for Google Workspace 」に搭載されていることは明言されていません。おそらく Google Bard と同じ基盤のLLMを実装していると考えていますが、あくまで推測であり、正確なエビデンスを今回得ることはできませんでした。ただ、 Google は Gemini という次世代の大規模言語モデルのリリースを控えているという噂もあり、より良いものをユーザーに届けようとしていることは間違いありません。

PaLM 2 は Duet AI for Google Cloud にも搭載されています。Duet AI は、ユーザーがこれまで以上に速く学び、構築し、運用できるように設計されたジェネレーティブ AI とのコラボレーションです。

Google Japan Blog 「PaLM 2 のご紹介」より

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace の機能紹介

今回は Google I/O 2023、 Google Cloud Next 2023Google Cloud Next Tokyo 2023 にて発表された Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace のいくつかの機能についてご紹介します。Google Cloud Next 2023 で発表された Google Workspace 関連のアップデート情報が知りたい方はコチラの記事をご参照ください。

Google ドキュメント等のソースファイルからスライドを生成

あなたが顧客向けのプレゼン資料を作成する時、過去作ってきたいくつかの資料を参考にスライドを作成することはありませんか?そう言った時にこの機能が有効です。 Google ドライブをブラウザで開き、同一画面上でDuet AIと会話をしながら、強力な検索機能からソースファイルを検索し、その資料をベースに新たなスライド資料を作成することができます。

Google Meet で言語の壁を飛び越える

海外の方とMeet 会議を行う場合、言語的スキルの問題で話についていけなくなるケースがあります。 Gemini ( Duet AI ) は300の言語の中から適切な言語を自動抽出し、リアルタイム翻訳を実施します。Gemini ( Duet AI ) によって、コミュニケーションにおける言語の壁を克服することができます。

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Meet 会議に遅れてきたメンバーをフォローする

Meet の会議に遅れて参加するというのは誰しもある経験だと思います。そう言った時に、Gemini ( Duet AI ) があなたをフォローします。遅れてきたメンバーは Gemini にここまで議論してきた内容のサマリーをチャットで確認することができます。これまでは議論に追いつくのは一苦労でしたが、これからは Gemini が全てのサポートを行なってくれます。

※ デモ動画については以下をご参考ください(1:28:55付近)。

オリジナル画像を生成しプレゼンテーション資料に貼り付け

プレゼンテーション資料を作成する場合、「こんな画像が欲しい」という瞬間がありませんか?そんな時は Gemini ( Duet AI ) を利用して、存在しない画像を生成することができます。簡単なプロンプト(「Help me organize」)から指示を与えるだけで、画像を簡単に生成することができます。この機能を利用すれば、あなた独自の個性的なプレゼンテーションを実現することができます。

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スプレッドシート上でのデータ解析を加速化する

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace は、スプレッドシート上のデータ分析を加速化します。具体的には以下のような機能を提供します。

  • データの自動ラベリング

セル内のデータの文脈を理解しラベルを自動的に割り当てることができます。結果として、ユーザーの手作業によるデータ入力の負担を軽減します。

  • スケジュール管理が必要なタスクに対してカスタムプランを提示

スプレッドシート画面の右側に配置される「Help me organize」を利用し、スケジュール管理が必要なタスクに対して、カスタムプランを生成することができます。この機能を使えば、プロジェクトチームのマネージャーも簡単に整理されたアクションプランを簡単に作成することができます。

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Google Meet のビデオ会議で独自の背景画像を生成

これは非常に遊び心のある機能です。本機能は Gemini ( Duet AI ) がビデオ会議で利用する背景画像を独自に生成してくれる機能です。ユーザーのプライバシーを保護するという役割はもちろんありますが、ビデオ会議の参加者に大きなインパクトを与える手助けをしてくれます。また、よりユーザーの個性が表現できるようになり、相手の理解を深める効果も期待できます。

Google ドキュメント上での文書作成の生産性が大幅アップ

チャットから指示を送るだけで文書作成できるのは当たり前

これまでの人生で、読書感想文や論文等の文書作成において、内容が思いつかずに筆を止めてしまった時間を累計すると、どれくらいの時間になるのでしょうか?この機能を利用すれば、これからの人生においては、これまでのような無駄な時間の浪費を防ぐことができるかもしれません。なぜなら、 Google ドキュメントに組み込まれた Gemini ( Duet AI ) が私たちの執筆活動をサポートしてくれるからです。書きたいトピックを Gemini に伝えるだけで、あっという間に下書きを生成することができます。 Gemini とのコラボレーションにより、必要に応じたサポートを受けながら、文書の作成を進めることができます。しかし、 Gemini in Google Document の機能はこれだけではありません。

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Google ドライブ上に存在するファイルからブログ記事を作成できる

Google ドライブ上に存在する、スライド資料やスプレッドシートから、新たな文章コンテンツを生成することができます。これにより、企業が資産として保持する情報を新たなアウトプットして活用することができるようになります。

※ デモ動画については以下をご参考ください(1:26:04付近)。

出来上がった文書コンテンツを別ファイルの内容から調整する

Google Cloud Next Tokyo のデモでこれが一番驚きました。生成AIで文書を生成した時に、想定通りの内容の記事が作成できないことがあるかと思います。そういった時に、新たなファイルを Google ドライブからインポートすることで、既にある記事コンテンツに対して、新しいファイル内容から文書の調整を行ってくれます。これは非常に便利な機能ですが、いよいよここまでできるようなるのか・・・という恐怖すら覚えます。

※ デモ動画については以下をご参考ください(1:27:05付近)。

Gemini ( Duet AI ) for Google Workspace の使い方

「 Gemini ( Duet AI ) を使ってみた」系の記事もいくつかリリース致しましたので、ご興味がある方は是非以下の記事についてもご参考ください。

Gemini ( Duet AI ) for AppSheet とは何か

もう一つ紹介したい機能があります。それは「 Gemini ( Duet AI ) for AppSheet 」です。この機能は Google Workspace のワークフローを構築できるという意味で、今回のテーマにも少し関連する機能と言えます。この機能の説明をする前にまずは AppSheet について説明をします。

AppSheet は Google が提供するノーコードツールです。ユーザーはWebのGUIを利用し、ノーコードで業務アプリケーションを開発することができます。 AppSheet で私もいくつかアプリを作成したことがありますが、コーディングを必要とする開発と比べると、リリースまでのスピードは圧倒的です。複雑な要件のアプリケーションを開発することは難しいですが、日常の業務で散見される簡易な業務課題を解決するのであれば、 AppSheet は非常に効果的です。

この AppSheet に対して、さらに開発スピードを高めるような機能が実装されました。それこそが Gemini ( Duet AI ) for AppSheet です。ユーザーは、Gemini が提供するプロンプトを利用して、会話形式でアプリケーションを開発することができます。 Gemini の登場によって、 AppSheet はこれまで以上に「ノーコード 」感が強まったと言えるかもしれません。

2024年日本語化リリースが決定! Duet AI for Google Workspace とは何?

まとめ

今回の Gemini ( Duet AI ) に関する発表からわかるのは、 Google は「人がどうAIを活用し生産性とクリエイティビティを実現するか」というコンセプトを重要視していることです。あくまでAIを活用するのは人であり、AIはサポートする存在という位置付けです。 Google はAIの開発方針として「AI の基本理念」を掲げており、今回の機能はまさにこの理念に沿った機能となっています。今回紹介した機能は2023年3月以降、何十万人ものユーザーにテスターとして参加してもらいつつ、フィードバックをもらいながらアップデートを続けています。テスターの対象は、個人や企業、教育機関まで様々です。近いうちに、これらの機能は一般向けにもリリースされると思いますので、 Google Workspace を利用するユーザーにとっては非常に楽しみなイベントになりそうです。

※今回紹介した機能含めた、今後リリース予定のAI機能については、 Google Workspace の管理者が組織毎に制御できるように設計されています。 Google Workspace の管理者は計画的にユーザーに活用を促進していくことが可能になっています。

森田 嶺
森田 嶺
吉積情報株式会社 取締役 副社長。 大学卒業後、サーバーサイドエンジニア等の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、自社サービスの開発に従事。現在、 Gemini に関する記事を定期発信中! [Twitter] twitter.com/woods_field_man
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